iPhoneで画面を自動でタップしたい時、特別なアプリを探す必要はありません。
iPhoneに元から備わっている「スイッチコントロール」という標準機能を使えば、誰でも無料で自動タップを設定できます。
この記事のメイントピックはこちらです。
- iPhone標準機能「スイッチコントロール」での自動タップ設定方法
- 作成した自動タップをショートカットで一瞬で起動させるやり方
- ゲームで使うとバレる?アカウント停止のリスクと注意点
この記事を読めば、ゲームの周回プレイや面倒な繰り返し作業を自動化できます。
あなたの時間をもっと有効に使えるようになりますよ。
設定は少し手順がありますが、一つひとつ丁寧に説明していくので、ぜひ最後まで読んで便利な自動タップ機能をマスターしてくださいね。
iPhoneの自動タップは標準機能のスイッチコントロールで設定する方法
iPhoneで自動タップを設定するには、特別なアプリをインストールする必要はありません。
実は、iPhoneに元から備わっている「スイッチコントロール」という機能を使えば、誰でも簡単に自動タップを実現できるんですよ。
この機能は、もともと体の不自由な方がスムーズにiPhoneを操作できるように作られたものです。
今回はこのスイッチコントロール機能を使って、画面の好きなところを自動でタップさせる設定方法を解説します。
スイッチコントロールの設定手順
設定は少し項目が多いですが、一つひとつ順番に進めれば大丈夫です。
こちらの手順で進めていきましょう。
- 設定アプリを開き「アクセシビリティ」をタップします。
- 次に「スイッチコントロール」を選び、「スイッチ」の項目に進んでください。
- 「新しいスイッチを追加」→「画面」→「フルスクリーン」と選択します。
- メニューの中から「タップ」を選びましょう。
- 一つ前の画面に戻り、次は「レシピ」という項目をタップします。
- 「新規レシピを作成」を選び、分かりやすい名前(例:「ゲーム用連打」など)をつけます。
- 「スイッチを割り当てる」→「フルスクリーン」→「カスタムジェスチャ」と進みます。
- ここで、自動でタップしたい場所を指でトントンと叩いて動きを記録させ、「保存」を押します。
- 最後に「レシピを起動」で、今作成したレシピを選べば設定は完了です。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、一度覚えてしまえばとても便利な機能なので、ぜひ試してみてくださいね。
iPhoneの自動タップをショートカットでワンタップ起動させるやり方
スイッチコントロールを設定できたら、次はもっと簡単に起動させる方法をご紹介します。
毎回、設定画面の奥深くまで進むのは少し面倒ですよね。
そんな時は「ショートカット」アプリを使えば、ホーム画面からワンタップで自動タップを開始できるようになります。
設定しておくと、使いたい時にすぐ呼び出せるのでとても便利ですよ。
ショートカットの作成手順
もし「ショートカット」アプリが見当たらない場合は、App Storeから無料でダウンロードできます。
アプリが用意できたら、こちらの手順で設定を進めてください。
- 「ショートカット」アプリを開き、右上の「+」ボタンをタップします。
- 「アクションを追加」というボタンを押してください。
- 画面上部の検索窓に「スイッチコントロール」と入力します。
- 出てきた「スイッチコントロールを設定」という項目を選びましょう。
- 青文字の「”オフ”にする」と書かれている部分をタップし、「切り替える」に変更します。
- ショートカットに分かりやすい名前(例:「自動タップ起動」など)をつけて保存してください。
- 最後に、作成したショートカットのアイコンを長押しして「ホーム画面に追加」を選びます。
これで、あなたのiPhoneのホーム画面に新しいアイコンが追加されたはずです。
このアイコンをタップするたびに、スイッチコントロールのオンとオフが切り替わるようになります。
ゲームアプリでiPhoneの自動タップを放置プレイに活用する具体的な方法
iPhoneの自動タップ機能は、特にゲームアプリで大活躍します。
レベル上げのための単純な周回プレイや、素材集めといった、同じ操作を何度も繰り返す場面でとても役立つでしょう。
自動タップを設定しておけば、あなたが他のことをしている間も、iPhoneが代わりにゲームを進めてくれます。
いわゆる「放置プレイ」が可能になるわけですね。
自動タップが活躍するゲームの例
例えば、こんなゲームで自動タップは便利です。
- RPGでの経験値稼ぎの戦闘
- イベントでのアイテム収集周回
- タップするだけで進むクリッカー系ゲーム
ゲームでうまく使うコツ
ゲームで効果的に使うコツは、カスタムジェスチャの作り方にあります。
スイッチコントロールのレシピ設定で「カスタムジェスチャ」を作成する際に、ゲーム画面の「攻撃」や「次へ」といったボタンが表示される場所を正確にタップして記録することです。
こうすることで、思った通りにキャラクターを動かせます。
ただし、ゲームによっては利用規約で外部ツールの使用を禁止している場合もあるので、その点は注意してくださいね。
iPhoneの自動タップ(オートクリッカー)がApp Storeにない理由
iPhoneで自動タップをしたいと思った時、App Storeで「オートクリッカー」と検索した経験はありませんか。
おそらく、目的のアプリは見つからなかったと思います。
その理由は、Appleが定めるアプリの審査基準にあります。
App Storeでは、他のアプリの動作に干渉したり、自動で操作したりするようなアプリの配信を原則として禁止しているのです。
これは、ユーザーの情報を守るセキュリティや、アプリの公平性を保つための大切なルールです。
オートクリッカー系のアプリは、まさにこのルールに該当してしまいます。
そのため、AndroidのGoogle Playストアには存在するオートクリッカーアプリも、iPhoneのApp Storeには存在しないというわけです。
ですから、iPhoneで安全に自動タップ機能を使いたい場合は、Appleが公式に用意してくれている「スイッチコントロール」を利用するのが、現在唯一の方法となります。
インターネット上で非公式に配布されているアプリもありますが、ウイルスなどの危険性があるので絶対に手を出さないようにしましょう。
ゲームで自動タップを使うとバレてアカウント停止になる危険性
iPhoneの便利な自動タップ機能ですが、オンラインゲームなどで使用する際には注意が必要です。
もし、ゲームの利用規約で自動化ツールの使用が禁止されている場合、運営会社にその事実がバレるとペナルティを受ける可能性があります。
最も重い罰則は、アカウントの永久停止、いわゆる「垢バン」です。
大切に育ててきたアカウントが使えなくなってしまうのは、とても悲しいですよね。
なぜ自動タップの使用がバレるのか
運営会社は、不正行為がないか常にプレイヤーの動きをチェックしています。
- 人間ではありえないほど正確で、常に一定間隔のタップ
- 何十時間も休まずに続けられるプレイ時間
- 他のプレイヤーからの怪しい動きの通報
こういった記録から、自動化ツールを使っていると判断されることがあるのです。
iPhoneのスイッチコントロール機能も、使い方によっては不正なツールと見なされる可能性があります。
短時間の利用にとどめるなど、工夫して使うことも考えられますが、基本的には自己責任での利用となります。
利用する前には、必ずそのゲームの利用規約に目を通しておくことを強くおすすめします。
iPhoneの自動タップができない、または動かない時の原因と対処法
いざ自動タップを使おうとしたのに、なぜかうまく動かないことがあります。
そんな時は、設定の見直しか、iPhoneの一時的な不調が原因であることがほとんどです。
慌てずに、これから紹介する方法を一つずつ試してみてください。
きっと解決策が見つかるはずです。
原因別の対処法はこちら
自動タップが機能しない時の、主な原因とそれぞれの対処法を表にまとめました。
| 考えられる原因 | 対処法 |
|---|---|
| スイッチコントロールがオフのまま | 設定の「アクセシビリティ」からオンにするか、ショートカットで起動し直してください。 |
| 起動するレシピの設定が違う | 「スイッチコントロール」→「レシピ」→「レシピを起動」で、正しいレシピが選ばれているか確認しましょう。 |
| ジェスチャの記録位置がずれている | 自動タップさせたい画面を正確に表示させた状態で、もう一度カスタムジェスチャを記録し直してみてください。 |
| iPhoneの一時的な不具合 | 一度iPhoneの電源を切り、もう一度入れ直す「再起動」を試してみましょう。 |
| iOSのバージョンが古い | 「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から、OSが最新の状態か確認してください。 |
多くの場合、これらのいずれかの方法で問題は解決します。
落ち着いて、ご自身の状況に当てはまるものから確認してみてくださいね。
設定したiPhoneの自動タップ(スイッチコントロール)を解除する方法
自動タップが必要なくなった時に、どうやって止めればいいか迷う方もいるかもしれません。
一番簡単で素早く解除する方法は、iPhoneの物理ボタンを3回連続で押すことです。
この操作は「トリプルクリック」と呼ばれています。
慣れてしまえば、画面を見なくてもすぐに自動タップをオフにできるのでとても便利ですよ。
解除するための具体的な方法
解除方法は主に2つあります。
一つ目は、先ほど紹介したショートカットキーを使う方法です。
- ホームボタンがある機種:ホームボタンをカチカチカチっと3回押す
- ホームボタンがない機種:サイドボタン(電源ボタン)をカチカチカチっと3回押す
もしこの操作で解除できない場合は、ショートカット設定が有効になっていないかもしれません。
その場合は、「設定」→「アクセシビリティ」→「ショートカット」と進み、「スイッチコントロール」の項目にチェックが入っているか確認してください。
二つ目は、設定画面から直接オフにする方法です。
「設定」→「アクセシビリティ」→「スイッチコントロール」と進み、一番上のトグルスイッチをオフに切り替えます。
普段はトリプルクリックで、設定を根本から見直したい時は設定画面から、というように使い分けるとスマートです。
iPhoneの自動タップに関するよくある質問
最後に、iPhoneの自動タップ機能に関して、皆さんからよく寄せられる質問とその答えをまとめました。
疑問に思うことがあれば、まずはこちらをチェックしてみてくださいね。
Q1. 自動タップ機能は無料で使えますか?
A1. はい、完全に無料で利用できます。
今回ご紹介した「スイッチコントロール」は、iPhoneにもともと入っている標準機能です。
そのため、追加でアプリを購入したり、月額料金を支払ったりする必要は一切ありません。
Q2. いわゆる「脱獄」は必要になりますか?
A2. いいえ、脱獄(ジェイルブレイク)は全く必要ありません。
Appleが公式に提供している機能だけを使って設定が完了します。
iPhoneのセキュリティを損なうことなく、安全に自動タップを試すことができますよ。
Q3. 自動でタップする時間を設定することはできますか?
A3. 残念ながら、スイッチコントロール機能にはタイマーのような機能はありません。
「〇分後に自動でオフにする」といった設定はできない仕様です。
そのため、自動タップを止めたい時は、サイドボタンのトリプルクリックなどで手動でオフにする必要があります。
Q4. 複数の場所を順番にタップさせることはできますか?
A4. はい、可能です。
「カスタムジェスチャ」を作成する画面で、タップする場所と順番を記憶させることができます。
例えば、Aボタンをタップした後にBボタンをタップする、といった一連の操作を記録すれば、より複雑な作業の自動化も実現できます。
iPhoneの自動タップをマスターしてゲームや作業を効率化しよう
今回は、iPhoneの自動タップ機能について、設定方法から便利な使い方、注意点までご紹介しました。
特別なアプリを入れなくても、iPhone標準の「スイッチコントロール」機能だけで、安全に自動タップが実現できることがお分かりいただけたと思います。
面倒な設定も、一度「レシピ」として保存してしまえば、あとはショートカットでいつでも呼び出せます。
ゲームの周回や日々のルーティン作業を自動化すれば、あなたの自由な時間がぐっと増えますよ。
ただし、オンラインゲームなどで使用する際は、利用規約をしっかり確認し、アカウント停止などのリスクがないか注意してくださいね。
もし自動タップが動かなくなったら、設定の見直しか再起動を試してみましょう。
解除もサイドボタンのトリプルクリックですぐにできます。
この機会に、ぜひiPhoneの便利な自動タップ機能を使いこなして、毎日のスマホライフをもっと快適にしてください。