気象庁の公式防災アプリ「キキクル」は、お使いのスマートフォンから完全に無料でダウンロードでき、簡単な初期設定をするだけで大雨や洪水などの災害リスクをいち早く知ることができます。
いざという時のために備えたいけれど、ダウンロードや設定の手順がよくわからない、どんな情報が見られるのか知りたい、という方もいるでしょう。
この記事では、キキクルの基本的な使い方から防災に役立つ便利な機能まで、誰にでもわかるように一つずつ手順を追って紹介します。
この記事のメイントピック
- iPhone/Android別の無料ダウンロード手順と初期設定
- 命を守るプッシュ通知の具体的な設定方法
- 災害の危険度が一目でわかるマップの見方と使い方
この記事を最後まで読めば、ダウンロードから日々の活用法までが明確になり、あなたとあなたの大切な人を災害から守るための準備がすぐに整います。
ぜひこの機会に、キキクルを活用する第一歩を踏み出してみてください。
キキクルアプリを無料でダウンロードする方法【iPhone/Android対応】
キキクルのアプリは、お使いのスマートフォンから完全に無料でダウンロードできます。
iPhoneをお使いの方も、Androidスマホの方も、特別な費用は一切かかりません。
App StoreやGoogle Playで「キキクル」と検索すれば、すぐに見つかりますよ。
iPhoneでのダウンロード手順
お使いの端末がiPhoneの場合、こちらの3ステップでダウンロードが完了します。
- ホーム画面にある「App Store」のアイコンをタップして開きます。
- 画面下部の検索をタップし、検索窓に「キキクル」または「気象庁」と入力してください。
- 気象庁のキキクルアプリが表示されたら、「入手」ボタンをタップするとインストールが始まります。
Androidでのダウンロード手順
Androidのスマートフォンの場合は、Google Playストアから入手します。
- スマホのアプリ一覧から「Google Play ストア」のアイコンを探してタップします。
- 画面上部の検索バーに「キキクル」と入力して検索してください。
- 水色と白のアイコンが目印の公式アプリが出てきたら、「インストール」をタップします。
インストールは通信環境によりますが、1分もかからずに終わることがほとんどです。
アプリの使い方はこちらの記事で詳しく紹介しています。

キキクルの危険度通知を受け取るための初期設定と使い方
アプリをダウンロードしたら、いざという時に備えて最初に設定を済ませておきましょう。
特に、スマートフォンの通知を許可しておくことが、とても大切になります。
アプリを起動して通知を許可する
まず、ダウンロードしたキキクルのアプリを開いてみてください。
アプリを初めて起動すると、「”キキクル”は通知を送信します。よろしいですか?」というメッセージが表示されます。
この通知を許可しないと、大雨などの危険が迫ったときにお知らせが届きません。
自分の身を守るための大切な情報なので、必ず「許可」を選んでくださいね。
基本的な画面の見方と使い方
初期設定を終えると、地図が表示されます。これがキキクルの基本画面です。
地図上では、現在地周辺の土砂災害や浸水害などの危険度が色で示されています。
紫色は「危険」、赤色は「警戒」など、直感的に状況を把握できるのが特徴です。
画面下の「土砂」「浸水」「洪水」のボタンを切り替えることで、知りたい災害情報を選べます。
まずはご自身の住んでいる場所が、今どんな状況なのかを確認してみましょう。
命を守るキキクルのプッシュ通知の設定方法とは
プッシュ通知を設定しておけば、危険が迫ったときにキキクルが自動でお知らせしてくれます。
テレビやラジオをつけていないときでも、スマホに通知が届くので非常に安心です。
この設定は、メニュー画面からいつでも変更することが可能となっています。
プッシュ通知の設定画面を開く手順
プッシュ通知の設定は、アプリ内のメニューから簡単に行えます。
- アプリ画面の右上にあるメニューボタン(三本線のアイコン)をタップします。
- 表示された項目の中から「設定」を選んでください。
- 次に「プッシュ通知設定」という項目をタップすると、設定画面が開きます。
通知してほしい危険度レベルを選ぶ
設定画面では、「土砂キキクル」「浸水キキクル」「洪水キキクル」のそれぞれで通知を受け取る条件を設定できます。
例えば、「警戒レベル3相当以上で通知」のように、ご自身が必要だと思う危険度のレベルを選びます。
どのレベルに設定すれば良いか迷ったときは、ひとまず「警戒レベル3相当」に設定しておくことをおすすめします。
これにより、早めの避難準備を始めるべきタイミングを逃しにくくなりますよ。
自宅や勤務地などを登録してキキクルを便利に使う手順
自宅や勤務先など、よく確認する場所を登録しておくと、アプリがもっと便利になります。
地点を登録することで、その場所の危険度をいつでもワンタップで確認できるようになるのです。
最大で5つまで場所を登録できるので、ぜひ活用してみてください。
地点を登録する具体的な方法
地点の登録は、住所を入力するか、地図から直接選ぶことで行います。
- アプリのメニュー画面から「地点登録」を選択します。
- 「住所で探す」または「地図から探す」を選び、登録したい場所を指定してください。
- 場所が決まったら、「自宅」や「職場」「実家」など、わかりやすい名前をつけて登録します。
これで、次回からはメニューの「登録地点」から、すぐにその場所の状況を確認できるようになります。
登録地点の賢い活用アイデア
登録できる5つの地点を有効に使うためのアイデアを紹介します。
- ご自身の自宅
- 毎日の通勤・通学先
- 離れて暮らすご両親の家
- お子さんが通う学校や保育園
- よく訪れる親戚や友人の家
このように複数の場所を登録しておけば、自分だけでなく大切な人の周りの危険度もすぐに把握できます。
キキクルでわかる大雨や洪水の危険度分布の見方
キキクルの地図は、危険度が一目でわかるように色分けされています。
この色の意味を覚えておけば、どのくらい状況が切迫しているのかを正しく理解できます。
難しい情報はなく、とてもシンプルにまとめられているのが良い点です。
危険度を示す色の意味一覧
地図に表示される色と、それが示す警戒レベル、とるべき行動の目安はこちらです。
| 色 | 警戒レベル | 意味・とるべき行動の目安 |
|---|---|---|
| 黒 | 警戒レベル5相当 | すでに災害が発生している可能性が極めて高い状況。命を守る最善の行動を。 |
| 紫 | 警戒レベル4相当 | 危険な場所から全員避難が必要な状況。速やかに避難を開始してください。 |
| 赤 | 警戒レベル3相当 | 高齢者など、避難に時間がかかる人は避難を開始する段階です。 |
| 黄 | 注意報級 | 今後の情報に注意が必要な状況です。避難行動の確認をしましょう。 |
特に、ご自身のいる場所や登録地点が赤色や紫色に変わったら、すぐに避難を検討し始めてください。
3種類の災害リスクを確認する
キキクルでは、3つの災害リスクを切り替えて確認できます。
- 土砂キキクル:がけ崩れや土石流の危険度
- 浸水キキクル:マンホールからの水の噴出など、短い時間での浸水の危険度
- 洪水キキクル:大きな川の氾濫による洪水の危険度
ご自身の住むエリアの特性に合わせて、気になる災害リスクを重点的にチェックしましょう。
キキクルのアプリがダウンロードできないときの原因と対処法
もしキキクルのアプリがうまくダウンロードできない場合、主な原因は3つ考えられます。
慌てずに、これから紹介するポイントを一つずつ確認してみてください。
ほとんどの場合、簡単な対処で解決することが多いです。
チェックしたい3つのポイント
アプリのダウンロードで困ったときは、まずこちらを確認しましょう。
- スマートフォンの空き容量は十分にありますか。
不要な写真や動画、使っていないアプリを削除して容量を確保してみてください。 - 通信環境は安定していますか。
Wi-Fiの電波が弱い場所や、移動中の電車内などでは失敗しやすいです。安定したWi-Fi環境で再度試すか、電波の良い場所で試してみましょう。 - スマートフォンを再起動しましたか。
一時的な不具合であれば、スマホ本体を再起動するだけで解決することがあります。
それでも解決しない場合
上記の3つを試しても改善しない場合は、お使いのスマホのOSが古い可能性があります。
iPhoneなら「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」、Androidなら「設定」→「システム」→「システム アップデート」から、OSが最新の状態か確認してみるのも一つの手です。
キキクルはパソコンで見る方法があります
キキクルはスマートフォンのアプリだけでなく、パソコンのブラウザからも見ることができます。
専用のソフトをインストールする必要はなく、気象庁の公式サイトにアクセスするだけです。
職場のパソコンなどで、広範囲の状況を大きな画面で確認したいときにとても便利ですよ。
パソコンからのアクセス方法
パソコンでキキクルの情報を見る手順は、とても簡単です。
まず、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「気象庁 キキクル」と検索してください。
検索結果の上位に「気象庁 | 危険度分布」というページが表示されるので、そちらをクリックします。
すると、アプリとほぼ同じように、地図上で色分けされた危険度分布を確認できる画面が表示されます。
アプリ版との主な違い
パソコン版で見られる情報や地図の使い方は、アプリ版と基本的に同じです。
ただし、一つだけ大きな違いがあります。
それは、パソコン版にはプッシュ通知の機能がないことです。
危険が迫ったときに自動でお知らせを受け取りたい場合は、やはりスマートフォンのアプリが欠かせません。
普段はパソコンで広い範囲をチェックし、緊急時のお知らせはスマホアプリで受け取る、という使い分けがおすすめです。
気象庁公式のキキクルアプリの安全性と信頼性について
キキクルは、日本の気象庁が直接提供している公式アプリです。
そのため、情報の信頼性はもちろん、アプリ自体の安全性も非常に高いと言えます。
不審な広告が表示されたり、不要な個人情報を求められたりすることはありません。
安心してスマートフォンにインストールしてください。
国の機関だからこその安心感
キキクルが安心できる理由は、こちらです。
- 国の機関である気象庁が開発・運営している
- 気象観測のデータに基づいた科学的な情報を提供している
- アプリの利用に個人情報の詳細な登録は不要
民間の会社が作ったアプリの中には、似たような名前のものも存在するかもしれません。
ダウンロードする際は、提供元が「Japan Meteorological Agency」または「気象庁」となっていることを必ず確認しましょう。
命を守るための信頼できる情報源
キキクルが示す危険度は、雨量や地形のデータなどを基に科学的に計算されたものです。
災害から身を守るための判断をする上で、これほど信頼できる情報源はなかなかありません。
天気予報と同じように、防災情報の一つとして日頃から活用する習慣をつけることが大切です。
キキクル利用者の評判と口コミを紹介
キキクルを実際に使っている人からは、「いざという時に役立った」という声が数多く寄せられています。
無料で使えるにもかかわらず、防災にとても役立つことが高く評価されているようです。
ここでは、SNSなどで見られる利用者のリアルな声を紹介します。
良い評判・口コミ
実際に使っている方からは、このような肯定的な意見が多く見られました。
- 「プッシュ通知で危険がわかったので、早めに避難の準備を始められた」
- 「離れて暮らす両親の家を登録しているので、状況がわかって安心できる」
- 「地図が色で示されるので、どのくらい危ないのか直感的に理解しやすい」
- 「無料でここまで詳細な情報が見られるのは本当にありがたい」
少し気になる点についての口コミ
一方で、少数ですが、このような意見もありました。
- 「雨が降るたびに通知が来て、少し多いと感じることがある」
- 「もう少し先の予報まで見られるともっと嬉しい」
通知が多いと感じる場合は、設定画面で通知を受け取る危険度レベルを調整することができます。
ご自身の使い方に合わせてカスタマイズしてみるのがおすすめですよ。
まとめ:キキクルを今すぐダウンロードして、あなたと家族の安全を守ろう
この記事では、気象庁の公式アプリ「キキクル」を無料でダウンロードする方法から、命を守るための具体的な使い方までを詳しく紹介しました。
最後に、大切なポイントをもう一度振り返ります。
- キキクルはiPhone、Androidともに無料でダウンロードして使えます。
- プッシュ通知を設定すれば、大雨や洪水の危険が迫ると自動でお知らせが届きます。
- 自宅や勤務地などを地点登録しておくと、大切な場所の安全もすぐに確認できて便利です。
- スマートフォンのアプリだけでなく、パソコン(PC)からも危険度分布をチェックできます。
- 危険度は色でわかりやすく表示され、土砂災害や浸水害などの状況を直感的に把握することが可能です。
大雨や台風は、いつどこで発生するかわかりません。
気象庁が提供する信頼性の高い情報源であるキキクルをスマートフォンに入れておくだけで、いざという時の安心感が大きく変わります。
まだダウンロードしていない方は、ぜひこの機会にインストールし、ご自身の命を守るために通知設定と地点登録を済ませておきましょう。