アプリの顔認証は、お使いのスマホ本体とアプリ側での簡単な2ステップ設定で、すぐに利用できます。
毎回の面倒なパスワード入力から解放され、ログインが驚くほどスムーズになる便利な機能です。
この記事のメイントピックはこちらです。
- iPhoneとAndroid、それぞれの手順に沿った顔認証の具体的な設定方法
- LINEや銀行、決済アプリで顔認証を有効にして、すぐにログインするやり方
- 顔認証が反応しない、ログインできない時の原因と簡単な解決策
この記事を最後まで読んでいただくと、セキュリティの不安も解消され、毎日のアプリ利用がもっと快適になります。
あなたも顔認証を使いこなして、よりスムーズなスマホライフを手に入れてみてください。
アプリに顔認証で入れるようにする具体的な設定方法
アプリの顔認証は、スマホ本体の設定と、使いたいアプリ内の設定の2段階で完了します。
まずは、お使いのスマホ自体に、あなたの顔を登録する必要があるんです。
これができていないと、どのアプリも顔認証を使ってはくれません。
そのあとで、それぞれのアプリごとに「顔認証を使いますか?」という許可設定をオンにしていくイメージですね。
まずはスマホ本体で顔を登録しよう
iPhoneとAndroidで、顔を登録する最初のステップが少し違います。
お使いのスマホに合わせて設定してみてください。
- iPhoneの場合:「設定」アプリから「Face IDとパスコード」を選び、「Face IDをセットアップ」の指示に従って顔を登録します。
- Androidの場合:「設定」アプリの「セキュリティ」や「生体認証とパスコード」といった項目から「顔認証」や「顔登録」を選びます。
次にアプリ側で設定をオンにする
スマホ本体への顔登録が終わったら、次はアプリ側の設定です。
多くのアプリでは、ログイン画面や設定メニューの中に「Face IDでログイン」や「生体認証でログイン」といった項目があります。
そのスイッチをポンと押してオンにするだけで、設定が完了することがほとんどですよ。
この2つのステップだけで、次からは面倒なパスワード入力なしで、サッとアプリを開けるようになります。
iPhoneのFace IDを使ってアプリにログインする設定手順
iPhoneの場合、「設定」アプリから、Face IDでログインしたいアプリを許可するだけで、とっても簡単に設定ができます。
どのアプリで顔認証を使うかを、一か所でまとめて管理できるのがiPhoneの便利なところですね。
Face IDに対応しているアプリなら、この設定をしておくだけで、すぐに使えるようになりますよ。
Face IDでログインする設定の具体的なステップ
設定は、以下の手順で進めてみてください。
- ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
- 少し下にスクロールして「Face IDとパスコード」の項目をタップしましょう。
- スマホのロックを解除するときのパスコードを入力して、次に進んでください。
- 「他のアプリ」という項目があるので、ここをタップします。
- Face IDを使いたいアプリの一覧が出てくるので、使いたいアプリのスイッチをオン(緑色)に切り替えます。
このリストに表示されないアプリの場合は、アプリを一度開いて、その中の設定メニューから個別に有効にする必要があります。
この簡単な手順を済ませておけば、対応しているアプリの起動やログインが、驚くほど楽になりますよ。
Androidの顔認証を使ってアプリにログインする設定手順
Androidのスマホでアプリを顔認証で開くには、主に2つの方法があります。
というのも、AndroidはiPhoneと違って、スマホを作るメーカーによって機能が少しずつ違うからです。
お使いの機種の標準機能を使うか、アプリ自体の機能を使うか、どちらかを利用することになります。
OS標準の「アプリロック」機能を使う(対応機種の場合)
Samsung(Galaxy)やXiaomi、OPPOといったメーカーの一部のスマホには、特定のアプリを顔認証でロックする機能がもともと入っています。
この機能があれば、LINEやSNSなど、好きなアプリを顔認証で保護できるのでとても便利です。
「設定」から「セキュリティ」や「プライバシー」といった項目の中に「アプリロック」というメニューがないか探してみてください。
アプリ内の生体認証設定を利用する
もしお使いのスマホにアプリロック機能がなくても、がっかりする必要はありません。
特に銀行系のアプリや決済アプリ、一部のSNSアプリなどには、アプリ自体に生体認証でログインする機能が備わっています。
アプリを開いて、アカウント設定やセキュリティ設定のメニューを覗いてみましょう。
「生体認証設定」や「顔認証でログイン」といった項目があれば、そこから簡単に設定ができますよ。
LINEや銀行、決済アプリで顔認証を有効にする方法
LINEや銀行アプリ、PayPayのような、毎日何度も使うアプリこそ、顔認証を設定しておくと非常に便利になります。
毎回パスワードやパスコードを入力する手間が省けるだけでなく、セキュリティも向上するので、より安心して使えるようになりますよ。
設定方法はアプリごとに少し違いますが、どれも簡単です。
主要アプリでの設定例
よく使われているアプリでの設定方法はこちらです。
- LINEの場合
「ホーム」タブの右上にある歯車のマーク(設定)をタップします。「プライバシー管理」を選び、「パスコードロック」をまずオンにしてください。そうすると、その下に「Face ID(顔認証)」を有効にするスイッチが現れるので、オンにしましょう。 - 銀行アプリの場合
ほとんどの都市銀行やネット銀行のアプリには、ログインした後の設定画面に「生体認証でログイン」といった項目があります。そこをタップして、画面の指示に従うだけで設定は完了です。 - 決済アプリ(PayPayなど)の場合
PayPayのようなアプリでは、アプリを起動するときや、支払い時のパスワード入力画面で、「次回から生体認証を利用する」といったチェックボックスや選択肢が表示されることが多いです。それを選べば設定できます。
普段よく使うアプリから試してみると、その快適さをすぐに実感できるはずです。
アプリの顔認証ができない、反応しないときの原因と解決策
いつもは使えているアプリの顔認証が急にうまくいかなくなった時、簡単なチェックで解決することが多いので安心してください。
設定がいつの間にか変わっていたり、ちょっとした環境の変化が原因だったりすることがほとんどだからです。
慌てずに、いくつか確認してみましょう。
確認したいチェックリスト
顔認証が反応しない時は、こちらの内容を一つずつチェックしてみてください。
| よくある原因 | 試してみてほしい対処法 |
|---|---|
| スマホ本体の顔認証設定がオフになっている | 「設定」アプリを開いて、Face IDや顔認証の機能が有効になっているか確認する |
| アプリ側の生体認証設定がオフになっている | 顔認証を使いたいアプリを開き、その中の設定メニューを見直してみる |
| マスクやメガネで顔の印象が変わった | マスク着用時用の顔を追加で登録するか、一度顔の登録をやり直してみる |
| スマホのカメラ部分が汚れている | メガネ拭きのような柔らかい布で、画面上部のインカメラを優しく拭いてみる |
| 周囲が暗すぎる、または逆光になっている | 明るい場所に移動するか、顔に光が当たるように向きを変えて試す |
| OSやアプリのバージョンが古い | スマホのOSと、該当のアプリを最新のバージョンにアップデートする |
大抵の場合は、これらのどれかで解決するはずです。
もし全部試してもダメな場合は、一度スマホを再起動してみるのも効果的ですよ。
顔認証でのログインに対応している便利なアプリの見つけ方
これから使うアプリが顔認証に対応しているかどうかは、App StoreやGoogle Play ストアでダウンロードする前に簡単に見つけられます。
アプリの詳細説明のページに、対応している機能としてちゃんと書かれていることが多いんです。
これを知っておけば、「このアプリも顔認証できたら便利なのに…」なんて思うことが減りますよ。
App Store (iPhone) での探し方
iPhoneを使っている方は、こちらの方法で確認できます。
- App Storeで気になるアプリのページを開きます。
- 画面を下にスクロールしていくと、「情報」というコーナーがあります。
- 販売元やサイズ、カテゴリなどが並んでいる中に、「Face IDに対応」という記載があれば、そのアプリは顔認証で使えます。
Google Play ストア (Android) での探し方
Androidユーザーの方は、こちらをチェックしてみてください。
- Google Play ストアでアプリのページを開き、「このアプリについて」という項目をタップします。
- アプリの詳しい説明文が表示されるので、その中に「生体認証」や「顔認証」といった言葉がないか探してみましょう。
また、どちらのストアでも「顔認証 対応アプリ」といったキーワードで検索してみるのも、新しい便利なアプリを見つける良い方法です。
アプリをダウンロードする前に、このひと手間を加える習慣をつけると、スマホライフがもっと快適になります。
特定のアプリだけを顔認証で保護するロック設定のやり方
スマホの中には、LINEのやり取りや写真など、他の人にはあまり見られたくないプライベートな情報が入ったアプリもありますよね。
実は、スマホ全体をロックするのとは別に、特定のアプリを開くときだけ顔認証を求めるように設定することができるんです。
スマホの機能や専用のアプリを使えば、あなたのプライバシーをしっかりと守れますよ。
iPhoneの「ショートカット」アプリを活用する方法
iPhoneには、特定のアプリにだけロックをかける公式な機能はまだありません。
ですが、「ショートカット」という標準アプリを使えば、似たようなことができます。
アプリを開こうとすると、自動的にロック画面に戻って顔認証を求める、という仕組みを作るんです。
設定は少し複雑ですが、プライバシーを守るためにはとても有効な方法です。
Androidの「アプリロック」機能
一部のAndroidスマホには、「アプリロック」という便利な機能が標準で搭載されています。
これを使えば、保護したいアプリを選ぶだけで、そのアプリを開くときに顔認証や指紋認証を必須にできます。
「設定」メニューの中の「セキュリティ」や「プライバシー」といった項目に「アプリロック」がないか確認してみてください。
アプリロック専用のアプリを利用する
お使いのスマホにアプリロック機能がない場合でも、大丈夫です。
Google Play ストアで「AppLock」などのアプリロック専用アプリをインストールすれば、どの機種でも個別のアプリに顔認証ロックをかけられるようになります。
見られたくないアプリをしっかり保護して、安心してスマホを使いたい方におすすめです。
アプリの顔認証は安全なのかセキュリティに関する疑問への答え
アプリのログインに顔認証を使うのは、パスワードを入力する方法よりも安全性が高いと言えます。
「顔の情報がどこかに送られたりしないかな?」と不安に思うかもしれませんが、その心配はほとんどありません。
あなたの顔のデータは、とても安全な仕組みで守られているからです。
なぜ顔認証は安全なの?
顔認証が安全な理由は、主にこちらの3つです。
- データはスマホの中だけ
あなたの顔の立体的なデータは、インターネット上のサーバーなどには送られません。スマホ内部にある「セキュアエレメント」という、外部からアクセスできない特別な場所に暗号化されて保存されています。 - 写真では突破できない
現在の顔認証は、赤外線カメラなどで顔の凹凸まで読み取る3D認証が主流です。そのため、あなたの写真や動画をカメラに見せても、ロックが解除されることはありません。 - なりすましが非常に困難
顔は、指紋と同じように一人ひとり違う、世界に一つだけの「鍵」です。他人が偶然あなたになりすましてロックを解除できてしまう可能性は、極めて低いと言われています。
もちろん、どんな技術も100%絶対とは言えませんが、顔認証はとても便利で、高い安全性を両立した優れたセキュリティ技術なんです。
顔認証でアプリにログインするメリットと知っておくべきデメリット
顔認証は、一度使うと手放せなくなるほど便利ですが、もちろん良いことばかりではありません。
メリットと、少しだけ不便なデメリットの両方を理解しておくと、もっと安心して、上手にこの機能を使いこなせますよ。
どんな技術にも長所と短所があることを知っておけば、いざという時に慌てずに対処できます。
メリットとデメリットの一覧表
顔認証の主なメリットとデメリットを、わかりやすく表にまとめてみました。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ログインが一瞬で完了する | マスクや寝起きの顔では認証しにくいことがある |
| 複雑なパスワードを覚えなくていい | 周りが暗すぎたり、逆光だったりすると反応が悪い |
| なりすましが難しくセキュリティが高い | スマホのインカメラが壊れると使えなくなる |
| 手が濡れていても使える(指紋認証より便利) | 双子など、顔がそっくりな人だと突破される可能性がゼロではない |
デメリットとうまく付き合うコツ
デメリットは、ちょっとした工夫でカバーできます。
例えば、マスクをしている時は無理に顔認証を使おうとせず、さっとパスコード入力に切り替えるのがスムーズです。
また、認証がうまくいかない時のために、パスワードやPINコードは忘れないように、どこかにメモしておくと安心ですね。
たくさんのメリットを最大限に活かしつつ、デメリットも頭の片隅に入れておくことが、賢い使い方と言えるでしょ
う。
まとめ:アプリの顔認証設定をマスターして快適なスマホライフを
この記事では、アプリに顔認証でログインするための具体的な設定方法から、できない時の対処法までご紹介しました。
最後に、大切なポイントを振り返っておきましょう。
- 顔認証の利用には、まずスマホ本体(iPhoneのFace IDやAndroidの顔認証機能)にあなたの顔を登録することが最初のステップです。
- 次に、LINEや銀行アプリ、決済アプリなど、利用したいアプリそれぞれの設定画面から「生体認証でログイン」を有効にする必要があります。
- 顔認証がうまく反応しない時は、カメラの汚れや周囲の明るさ、マスクの着用などが原因かもしれません。設定の見直しや顔の再登録で解決することがほとんどです。
- 特定のアプリだけを保護したい場合は、Androidの「アプリロック」機能や、専用アプリを使うことでセキュリティをさらに高めることができます。
顔認証は、パスワード管理の手間を省いてくれるだけでなく、なりすましが困難なため安全性も高いログイン方法です。
メリットとデメリットを理解した上で、この便利で安全な機能をぜひ活用してみてください。