「ファイルなう」の危険性とは?サービス終了後の注意点と代わりになる無料ファイル転送サービス5選


かつて多くの人が利用した「ファイルなう」ですが、現在はサービスを終了しており、利用することはできません。

また、サービス提供時にはウイルス感染や情報漏洩といった、いくつかの危険性が指摘されていました。

この記事のメイントピック

  • ファイルなうに潜んでいた3つの具体的な危険性
  • 代わりとして使える、信頼性の高い無料ファイル転送サービス
  • 安全なサービスを見分けるための重要なチェックポイント

この記事を読めば、過去のサービスのリスクを正しく理解できます。

その上で、これから安心して使えるファイル共有の方法を知ることができます。

安全なファイルのやり取りをするために、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

ファイルなうの危険性とは?ウイルス感染や情報漏洩など3つのリスクを解説

「ファイルなう」の利用には、大きく分けて3つの危険性が指摘されていました。

安易に利用すると、取り返しのつかない事態になる可能性もあったのです。

具体的には、こちらの3つのリスクです。

  • ウイルスが仕込まれたファイルによる感染リスク
  • 個人情報や機密情報が漏れてしまうリスク
  • 著作権を侵害した違法なファイルをダウンロードしてしまうリスク

例えば、便利なフリーソフトに見せかけて、実際にはウイルスが仕込まれているファイルがアップロードされているケースがありました。

それを知らずにダウンロードして実行すると、お使いのパソコンがウイルスに感染してしまうのです。

また、アップロードしたファイルのURLが他人に知られてしまうと、誰でもファイルを見られる状態になります。

友達と共有したつもりのプライベートな写真や、会社の重要な資料がインターネット上に流出する危険性もはらんでいました。

手軽さの裏には、こうした大きなリスクが隠れていたことを知っておくことが大切です。

ファイルなうは現在サービスを終了していて利用はできません

「ファイルなう」は、2019年ごろにサービスを終了しています。

そのため、現在はサイトにアクセスすることも、ファイル転送サービスとして利用することもできなくなりました。

公式サイトはすでに閉鎖されており、後継となるようなサービスも公式からは発表されていません。

もし今、インターネット上で「ファイルなう」を名乗るサイトを見つけたとしても、それは当時の運営とは全く関係のない偽サイトである可能性が極めて高いです。

偽サイトにアクセスする危険性

偽サイトにアクセスすると、個人情報を盗まれたり、ウイルスに感染させられたりする危険が伴います。

安易にクリックしたり、ファイルをアップロード・ダウンロードしたりするのは絶対にやめましょう。

過去に「ファイルなう」を便利に使っていた方も、今はもう存在しないサービスだと認識しておくことが重要です。

安全のためにも、代替となる別のサービスを利用してくださいね。

ファイルなうの利用で懸念されたウイルス感染の具体的な手口

ファイルなうで心配されていたウイルス感染には、非常に巧妙な手口が使われることがありました。

多くのケースでは、ダウンロードしたファイルを開いた瞬間に、利用者が気づかないうちにウイルスに感染させられてしまうのです。

ウイルス感染の主な流れ

具体的な手口の流れはこちらです。

  1. 攻撃者が、ウイルスを仕込んだファイルを準備します。
  2. ファイル名を「最新の人気アニメ.zip」のように、人々が興味を持つような名前に偽装します。
  3. その偽装ファイルを「ファイルなう」にアップロードします。
  4. 利用者がファイルをダウンロードし、中身を見ようと開きます。
  5. その瞬間に、裏側でウイルスが自動的にパソコンにインストールされてしまいます。

一度感染してしまうと、パソコンに保存されているパスワードやクレジットカード情報などが盗まれる可能性があります。

また、自分のパソコンが乗っ取られて、迷惑メールを大量に送信する「踏み台」にされてしまう被害も考えられました。

ファイル名だけでは安全かどうかを判断するのが難しく、誰でも匿名でファイルを置ける手軽さが、かえって危険性を高めていたのです。

ファイルなうから個人情報や機密情報が漏洩する可能性

ファイルなうのようなサービスでは、アップロードしたファイルから個人情報や会社の機密情報が漏れてしまう危険性が常にありました。

誰でもファイルにアクセスできる仕組みが、情報漏洩のリスクを高めていたのです。

情報が漏洩する仕組み

ファイルなうにファイルをアップロードすると、そのファイル専用のダウンロードURLが作られます。

このURLを知っていれば、誰でもファイルを見たり、ダウンロードしたりすることができました。

そのため、このURLが意図しない場所に漏れてしまうと、大変なことになります。

例えば、以下のような事態が考えられました。

  • 友人だけに送ったつもりの旅行の写真が、まったく知らない第三者に見られてしまう。
  • 取引先に送るはずの見積書や顧客リストを、競合他社に入手されてしまう。

ダウンロードにパスワードを設定する機能もありましたが、パスワード自体が「1234」のように簡単なものだと、簡単に見破られてしまいます。

手軽に共有できる反面、大切な情報を守る仕組みとしては不十分だったと言えるでしょう。

もしファイルなうからダウンロードしてしまった場合の対処法

過去にファイルなうから、少しでも怪しいと感じるファイルをダウンロードした経験がある方は、すぐに対処することをおすすめします。

何も症状が出ていなくても、ウイルスが静かに潜んでいる可能性があるからです。

今すぐできる3つの対処法

具体的な対処の手順はこちらです。

  1. セキュリティソフトでウイルススキャンを実行する
    まず、お使いのセキュリティソフトを最新の状態に更新してから、パソコン全体を詳しくスキャンしてください。
  2. 不審なファイルを削除する
    スキャンでウイルスや不審なファイルが見つかった場合は、ソフトの指示に従ってすぐに隔離や削除を行いましょう。
  3. 各種サービスのパスワードを変更する
    念のため、SNSやネットショッピング、ネットバンキングなど、利用しているWebサービスのパスワードを変更しておくと、より安心です。

特に金銭に関わるサービスのパスワードは、優先的に変更してください。

これからは、提供元が不明なサイトからのダウンロードは避けるように心がけましょうね。

ファイルなうの代わりになる安全な無料ファイル転送サービスのおすすめ5選

ファイルなうは使えなくなりましたが、代わりになる安全性の高いファイル転送サービスはたくさんあります。

ここでは、無料で利用でき、多くの人や企業で使われている信頼性の高いサービスを5つご紹介しますね。

スクロールできます
サービス名特徴
ギガファイル便登録不要で1ファイル300GBまで送信可能。ウイルスチェック機能もあり安心。
firestorageこちらも登録不要で手軽。写真などをその場でプレビューできる機能が便利です。
SendAnywhere6桁のキーを共有してファイルを送受信する仕組み。スマホアプリの使い勝手も良いです。
Dropbox Transfer有名なストレージサービス「Dropbox」が提供。安心して大容量ファイルを送れます。
WeTransferシンプルでおしゃれなデザインが特徴。操作が直感的でわかりやすいのが魅力です。

これらのサービスは、いずれもセキュリティ対策として通信が暗号化されています。

ファイルを送る相手や目的に合わせて使い分けるのがおすすめです。

安全なファイル転送サービスを選ぶための3つの重要なポイント

安全にファイル転送サービスを利用するためには、サービスを選ぶ際に確認しておきたいポイントがあります。

これから紹介する3つの点をチェックするだけで、危険なサービスを避けられるようになりますよ。

安全なサービス選びのチェックリスト

サービスを選ぶ際には、こちらの3つのポイントを確認してみてください。

  1. セキュリティ対策が明記されているか
    サイト上に「SSL/TLS暗号化通信」や「ウイルスチェック機能」といった、セキュリティに関する具体的な記述があるかを探しましょう。安全への意識が高いサービスは、こうした情報をきちんと公開しています。
  2. 運営会社の情報がはっきりしているか
    「会社概要」などのページを見て、運営している会社の名前や所在地がきちんと書かれているかを確認します。誰が運営しているか不明なサービスは、トラブルの元になるので避けましょう。
  3. パスワードやダウンロード期限を設定できるか
    ファイルを保護するための基本的な機能は必須です。万が一URLが漏れてしまっても、パスワードがあれば中身を見られずに済みますし、期限を設ければファイルがずっとネット上に残るのを防げます。

この3つを基準に選ぶだけで、安心してファイル転送サービスを使えるようになります。

そもそもファイルなうとはどのような仕組みのサービスだったのか

「ファイルなう」は、会員登録をしなくても、誰でも手軽にファイルをアップロードして共有できたサービスです。

いわゆる「オンラインストレージ」や「アップローダー」と呼ばれるものの一つでした。

ファイル共有の簡単な流れ

サービスの仕組みはとてもシンプルです。

  1. 利用者が、共有したいファイルを「ファイルなう」のサイトにアップロードします。
  2. アップロードが完了すると、そのファイル専用のダウンロードURLが発行されます。
  3. そのURLをメールやチャットで相手に教えるだけで、ファイルの受け渡しが完了します。

この手軽さと、無料で大容量のファイルも扱える点から、多くの人に利用されていました。

しかし、その手軽さや匿名性の高さが、デメリットにもなっていました。

違法にコピーされた映画や音楽の交換場所として使われたり、ウイルスを拡散させる目的で悪用されたりすることがあり、常に危険性が指摘されていたサービスでもあったのです。

ファイル共有の危険性に関するよくある質問への回答

ファイル共有サービスの安全性について、皆さんが疑問に思いやすい点にお答えします。

サービスを正しく理解して、安全に利用するための参考にしてくださいね。

Q1. ギガファイル便は安全ですか?

A1. はい、ギガファイル便は比較的安全性の高いサービスと言えます。

その理由として、通信が暗号化されていることや、アップロードされたファイルに対してウイルスチェックが行われること、運営会社が日本企業ではっきりしていることなどが挙げられます。

ただし、どんなサービスも100%安全とは言い切れません。

重要なファイルを送る際は、必ず自分でパスワードを設定するなどの対策をしましょう。

Q2. アップロードしたファイルは誰かに見られますか?

A2. URLを知らない他人が、偶然そのファイルを見つける可能性は非常に低いです。

しかし、URLが何かの拍子で掲示板などに書き込まれてしまうと、誰でもアクセスできる状態になります。

見られて困るファイルはパスワードを設定したり、ダウンロード期間を短く設定したりして、リスクを減らす工夫が大切です。

Q3. 無料のサービスはなぜ危険と言われるのですか?

A3. すべての無料サービスが危険なわけではありません。

しかし、中にはセキュリティ対策にお金をかけていないサービスや、広告収入を得るために利用者の情報を不正に利用する悪質なサイトも存在するのが事実です。

だからこそ、運営元が信頼できるか、セキュリティ対策がしっかりしているかを自分の目で確かめてから利用することが重要になります。

ファイルなうの危険性を理解し、今後は安全なファイル共有を

この記事では、「ファイルなう」に潜んでいた危険性と、サービスが終了した現在の注意点、そして代わりとなる安全なサービスについてお伝えしました。

重要なポイントはこちらです。

  • 「ファイルなう」は2019年頃にサービスを終了しており、現在は利用できない
  • 過去にはウイルス感染や意図しない情報漏洩のリスクがあった
  • 代替サービスは「ギガファイル便」や「firestorage」など、運営元が明確でセキュリティ対策がされたものを選ぶ

ファイルを共有する際は、手軽さだけで選ぶのはとても危険です。

今回ご紹介したような、通信の暗号化やパスワード設定機能があるサービスを選ぶことで、大切なデータをしっかり守れます。

これからのファイル共有に、ぜひこの記事の内容を役立ててくださいね。

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この記事を書いた人

iPhone・Android・iPad・Mac・Windowsのすべての主要端末を自分で保有し、それぞれの違いや使いこなし方を実際に検証しながら記事を執筆しています。

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