iPhoneでマイナンバーカードが使えるようになりました。
この機能は「スマホ用電子証明書」というもので、物理的なカードがなくてもiPhoneだけで行政手続きなどができる、とても便利な仕組みです。
これまでカードリーダーが必要だったり、暗証番号の入力が面倒だった手続きが、iPhoneの顔認証や指紋認証で素早く完了します。
この記事のメイントピック
- iPhoneへのマイナンバーカード機能の登録方法と具体的な使い方
- 機能のメリット・デメリットと対応しているiPhoneの機種
- 機種変更や紛失したときの注意点と手続き
この記事を読めば、あなたのiPhoneにマイナンバーカードの機能を追加し、日々の暮らしをよりスマートにする方法がわかります。
ぜひ最後まで読んで、便利な機能を使いこなしてくださいね。
iPhoneのマイナンバーカード機能であるスマホ用電子証明書とは何か
iPhoneのマイナンバーカード機能とは、実は「スマホ用電子証明書」というもののことです。
これは、マイナンバーカードのICチップの中に入っている証明書を、お持ちのiPhoneに登録できる機能なんです。
これまで、オンラインで行政手続きをするときは、物理的なカードをカードリーダーで読み取る必要がありました。
でも、この機能を使えば、カードを持ち歩かなくてもiPhoneだけで本人確認ができてしまうんですよ。
具体的には、こちらのようなことができるようになります。
- マイナンバーカードを持ち歩く必要がなくなる
- iPhoneだけでマイナポータルにログインできる
- 顔認証や指紋認証で素早く本人確認が完了する
物理カードだと暗証番号を毎回入力するのが少し面倒でしたよね。
でもスマホ用電子証明書なら、iPhoneのFace ID(顔認証)やTouch ID(指紋認証)でサッと認証が済みます。
2023年からアンドロイドスマホで先行して始まり、ついにiPhoneでも使えるようになりました。
iPhoneにマイナンバーカードを搭載するメリットとできること
iPhoneにマイナンバーカードの機能を搭載する一番のメリットは、やはり利便性が格段にアップすることです。
いつも持ち歩いているスマホ一つで、いろいろな手続きが完結するのは嬉しいですよね。
具体的にどんなことができるようになるかというと、こちらです。
- マイナポータルへのログイン
- 子育て支援や確定申告(e-Tax)などのオンライン申請
- コンビニでの住民票や印鑑登録証明書の発行
- 健康保険証としての利用(対応する医療機関や薬局にて)
例えば、お子さんの手当の申請をしたいとき、これまでは役所の窓口に行ったり、パソコンにカードリーダーを繋いだりする必要がありました。
でも、この機能があれば、家事の合間や移動中にスマホでサッと申請を済ませることができます。
財布からカードを探す手間や、暗証番号を思い出せずに焦ることもなくなります。
日々の暮らしが、もっとスマートで快適になるはずですよ。
iPhoneへのマイナンバーカード機能の登録と申請方法の手順
iPhoneへの登録は、マイナポータルアプリを使えば、誰でも数分で簡単に設定できます。
手続きを始める前に、いくつか準備しておくとスムーズに進みますよ。
事前に準備するもの
登録に必要なものはこちらです。
- マイナンバーカード本体
- 署名用電子証明書の暗証番号(6〜16桁の英数字)
- マイナポータルアプリ(最新版へのアップデートを忘れずに)
特に暗証番号は、カードを受け取ったときに設定したものなので、忘れてしまった場合は市区町村の窓口で再設定が必要です。
登録手順はこちらです
準備ができたら、さっそく登録してみましょう。
- マイナポータルアプリを起動し、「スマホ用電子証明書を登録する」というメニューを選んでください。
- 画面の案内に沿って、準備した署名用電子証明書の暗証番号(6〜16桁)を入力します。
- 次に、マイナンバーカードをiPhoneで読み取ります。iPhoneの上部、カメラのあたりにカードをゆっくりかざすのがコツです。
- 読み取りが終わると、Face IDやTouch IDで本人確認を求められます。
- 最後に申請内容を確認して送信すれば、手続きは完了です。お疲れ様でした。
マイナンバーカード機能に対応しているiPhoneの機種の一覧
iPhoneでマイナンバーカードの機能(スマホ用電子証明書)を使うには、お持ちの機種が対応している必要があります。
基本的には、比較的新しいモデルであれば大丈夫ですよ。
対応機種の条件
お使いのiPhoneが対応しているかどうかは、こちらの条件で確認できます。
- NFC(近距離無線通信)の読み取りに対応していること
- iOSが最新バージョンにアップデートされていること
古いモデルだと利用できないことがあるので、まずはご自身のiPhoneの機種を確認してみてください。
対応モデル一覧
具体的には、以下のモデルが対応しています。
| シリーズ | 対応モデル |
|---|---|
| iPhone 15 | 15, 15 Plus, 15 Pro, 15 Pro Max |
| iPhone 14 | 14, 14 Plus, 14 Pro, 14 Pro Max |
| iPhone 13 | 13, 13 mini, 13 Pro, 13 Pro Max |
| iPhone 12 | 12, 12 mini, 12 Pro, 12 Pro Max |
| iPhone 11 | 11, 11 Pro, 11 Pro Max |
| iPhone XS | XS, XS Max |
| iPhone XR | XR |
| iPhone SE | 第2世代、第3世代 |
もしご自身の機種がリストにあっても動作しない場合は、iOSが古くないか確認してみましょう。
設定アプリから「一般」→「ソフトウェアアップデート」と進むと、最新の状態かどうかがわかります。
iPhoneに搭載したマイナンバーカード機能の具体的な使い方
iPhoneに登録したマイナンバーカード機能は、主に本人確認が必要な場面で活躍します。
物理的なカードや暗証番号の代わりに、iPhoneの生体認証(顔や指紋)を使うのが基本的な流れです。
マイナポータルで使う場合
一番よく使うのが、マイナポータルへのログインかもしれません。
- マイナポータルアプリを開いて、ログイン画面に進みます。
- ログイン方法の選択肢で「スマホ用電子証明書でログイン」を選びます。
- 自動的にFace IDやTouch IDの認証画面が立ち上がります。
- 顔や指で認証するだけで、すぐにログインが完了します。
暗証番号を入力する手間がないので、本当にあっという間ですよ。
コンビニで証明書を発行する場合
コンビニのマルチコピー機でも、この機能が使えてとても便利です。
コピー機のメニューから「行政サービス」を選び、証明書交付サービスに進みます。
そこで「スマホ用電子証明書を利用する」を選択し、あとは画面の案内に従ってiPhoneで認証するだけ。
急に住民票が必要になったときでも、役所が閉まっている時間でも発行できるので安心です。
iPhoneに搭載する際のデメリットと注意点
とても便利なiPhoneのマイナンバーカード機能ですが、いくつか知っておきたいデメリットや注意点もあります。
一番のデメリットは、スマホならではのリスクが伴うことです。
覚えておきたいデメリットはこちら
- スマホの紛失・盗難のリスクがある
- スマホの充電が切れると使えなくなる
- すべての行政手続きに対応しているわけではない
普段から持ち歩くものだからこそ、落としたり、どこかに置き忘れたりする可能性はゼロではありません。
また、当然ですが、いざという時にバッテリーが切れていては、せっかくの機能も使えなくなってしまいます。
まだ一部の手続きでは物理的なカードが必要になる場面もあるので、カード本体も大切に保管しておきましょう。
利用する上での注意点
万が一スマホをなくしてしまった時のために、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)の番号をどこかにメモしておくと安心です。
この番号に電話すれば、24時間365日、スマホ用電子証明書の機能を遠隔で一時停止してもらえます。
iPhoneのマイナンバーカード機能における安全性とセキュリティ対策
大切な個人情報を扱うので、セキュリティ面は一番気になるところだと思います。
でも安心してください。iPhoneのマイナンバーカード機能は、何重もの対策でしっかり守られています。
安全性を高める仕組みはこちら
安全性は、主にこちらの仕組みによって確保されています。
- 個人情報はスマホ本体に保存されない
- Face IDやTouch IDといった生体認証で本人確認する
- 機能を利用するたびにメールで通知が届く
- 紛失時には電話一本で機能を停止できる
一番のポイントは、氏名や住所、マイナンバーといった重要な個人情報が、iPhoneの中に一切保存されないことです。
そのため、万が一スマホが他人の手に渡っても、スマホから情報が抜き取られる心配はありません。
さらに、ログインや電子申請など機能を使うたびに、登録したメールアドレスにお知らせが届くようになっています。
もし身に覚えのない利用通知が来たら、すぐに不正利用に気づくことができるので安心ですね。
iPhoneでマイナンバーカードが読み取れないときの原因と対処法
いざ使おうとしたときに、iPhoneがマイナンバーカードをうまく読み取ってくれないと焦りますよね。
でも、ほとんどの場合、ちょっとしたことで解決できますので、落ち着いて試してみてください。
主な原因はこちらです
読み取れない原因は、だいたいがこちらです。
- iPhoneケースが読み取りの邪魔をしている
- カードをかざす位置が正しくない
- カードをかざしている時間が短すぎる
- iPhoneのiOSが古いバージョンである
特に、厚手の手帳型ケースや、背面に金属や磁石が使われているケースは、電波を妨害しやすいので注意が必要です。
試してみたい対処法
もし読み取れないときは、こちらを順番に試してみてください。
- 一度iPhoneのケースを外してみる。
- iPhoneの上部、カメラの横あたりにカードを合わせるようにかざす。
- 「ピタッ」とくっつけたまま、読み取り完了の音が鳴るまで数秒間動かさない。
- 一度iPhoneを再起動してみる。
- 設定アプリからiOSが最新バージョンになっているか確認する。
多くの場合、ケースを外して正しい位置に数秒かざすだけで、うまくいくはずですよ。
iPhoneを機種変更するときのマイナンバーカードの手続き
iPhoneを新しいモデルに機種変更したときは、マイナンバーカード機能の「お引越し」手続きが必要です。
この手続きは自動では行われないため、ご自身で設定し直す必要があります。
機種変更の手順はこちら
少し手間に感じるかもしれませんが、安全のために大切な手続きです。
- 【古いiPhoneでの手続き】まず、古いiPhoneのマイナポータルアプリを開き、「失効手続き」を行います。これを忘れると、新しいスマホで登録できなくなることがあるので、必ず下取りや処分に出す前に行ってください。
- 【新しいiPhoneでの手続き】次に、新しいiPhoneにマイナポータルアプリをインストールします。
- 最初の登録と同じように、アプリの案内に従ってマイナンバーカード本体を読み取り、スマホ用電子証明書の再申請・登録を行えば完了です。
注意点
もし古いiPhoneで失効手続きを忘れてしまった場合は、新しいiPhoneでの登録がうまくいかないことがあります。
その際は、お住まいの市区町村の窓口で手続きが必要になることもあるので、機種変更前の失効手続きは忘れないようにしましょう。
iPhoneのウォレットアプリとマイナンバーカードの連携について
残念ながら現時点では、iPhoneに標準で入っている「ウォレット」アプリに、マイナンバーカードの機能を直接追加することはできません。
海外では運転免許証などをウォレットに追加できますが、日本ではまだ対応していないのが現状です。
ウォレット連携の現状
マイナンバーカードの機能を使うには、今のところ「マイナポータルアプリ」を経由する必要があります。
政府は将来的にウォレットアプリへの搭載も目指していると発表していますが、具体的な時期についてはまだ明らかにされていません。
Appleとの協議や、法整備、技術的な課題など、クリアすべき点がいくつかあるようです。
今後の展望
もし将来、ウォレットアプリと連携できるようになったら、本当に便利になりますよね。
コンビニでの支払いの流れで本人確認ができたりと、活用の幅がぐっと広がりそうです。
この件に関する最新情報は、デジタル庁の公式サイトなどで発表されることが多いです。
気になる方は、定期的に情報をチェックしてみると良いかもしれませんね。
まとめ:iPhoneのマイナンバーカード機能を理解して便利に活用しよう
この記事では、iPhoneでマイナンバーカード機能(スマホ用電子証明書)を使うための情報を紹介しました。
スマホ用電子証明書をiPhoneに登録すれば、マイナポータルへのログインや各種オンライン申請、コンビニでの証明書発行などが、物理的なカードなしで可能になります。
登録はマイナポータルアプリから数分で完了し、対応機種であればすぐにでも利用を開始できます。
顔認証や指紋認証で素早く手続きできるメリットは大きいですが、スマホの紛失や充電切れといったデメリットも理解しておくことが大切です。
また、iPhoneを機種変更する際には、古い端末で必ず失効手続きを行う必要があります。
この手続きを忘れると新しいスマホで登録できなくなる可能性があるので注意してくださいね。
現時点ではウォレットアプリとの連携はできませんが、セキュリティ対策は万全で、安心して使えるサービスです。
この記事を参考に、ぜひあなたのiPhoneで便利なマイナンバーカード機能を活用してみてください。