Kindle書籍をPDF化すると、著作権者やAmazon側にバレる可能性が高いです。
また、Amazonの規約違反や著作権違反にも触れてしまう恐れがあるでしょう。
近年では、生活スタイルの変化から効率化、ミニマル化やコストパフォーマンスの高さが重視されるようになり、それによって読書スタイルも大きくかわってきています。
以前は紙媒体が主流であった書籍ですが、保管スペースを取らない、店舗に出向かなくても良い、サブスクなどで比較的安価に購入できるといった理由から、紙媒体から電子書籍へと鞍替えする人も増えてきました。
その反面、著作権やコンテンツの取り扱いについては、様々な疑問を感じる方が増えてきているのではないでしょうか。
今回は、そのなかの疑問の一つである、「kindleをPDF化したら、バレるのか?」というテーマを掘り下げていきたいと思います。
これらの行為でどう影響がでるのか、どのようなリスクがあるのかを学ぶことで、知らずに著作権違反に触れてしまうことを防ぎ、安心して電子書籍を利用することができますよ。
KindleをPDF化したらバレるのか
Kindle書籍のPDF化は、個人で使用する分には問題になる可能性はそこまで高くはないですが、著作権法にひっかかるようなアクションをした場合はバレる懸念があります。
ここでは、その具体的な事例についてご説明させていただきます。

どのようなアクションでバレるの?
PDF化がバレる可能性のあるアクション
Kindle書籍は通常、著作権保護システム(DRM)で保護されており容易にPDF化することができません。
この著作権保護システム(DRM)を解除する手法が認識された場合、Amazon側にバレる可能性があります。
AmazonではKindle端末から、デバイスのトラッキング(ユーザーの行動の追跡)を行うことが可能です。
ユーザーのアカウントや使用状況は監視されている場合があり、例えば短期間に大量の書籍を借り、読まずに返却するなどの不審な行動を繰り返した場合、Amazon側からデータの変換を疑われてしまう恐れがあります。
また、変換したPDFファイルをインターネット上で共有したり、他人に配布したりすると、著作権者やAmazon側から発見されるリスクが高まります。
悪質な場合、発信者情報開示請求を起こされて個人情報の開示を求められることもあるでしょう。
Amazon側には契約違反をしたユーザーから、サービスを利用する権利を停止、もしくは解除することができ、その場合は料金の払い戻しなども行われません。
キンドル利用についてのAmazon規約
Kindle書籍をPDFファイルに変えるのは、Amazonの規約違反になります。
Amazonから購入したKindle書籍ですが、購入するとKindle上で読むための使用権(閲覧する権利)が付与されるのであって、利用権は相手側にあります。
そのため、書籍の変換、修正は著作権者の許可なく行うことはできません。
Kindle書籍は安易にコピーをしたり、ファイルの変換ができないように著作権保護システム(DRM)で保護されています。
PDFファイルに変換する際には、この著作権保護システム(DRM)を解除しなくてはいけませんが、著作権保護システム(DRM)の無効化はAmazonの規約違反となります。
制限。別途に明確な記載がある場合を除き、Kindleコンテンツまたはその一部に対するいかなる権利も第三者に販売、借用、リース、配信、放送、サブライセンス、ないしは別の方法で譲渡してはならないものとします。また、Kindleコンテンツ上の著作権の表示やラベルを削除または変更してはならないものとします。さらに、本サービスの一環として使用されるデジタル権利管理システムまたはその他のコンテンツの保護もしくは機能を迂回、修正、無効化、回避してはならないものとします。
AMAZON KINDLEストア利用規約
著作権法での扱い
Kindle書籍をPDFファイルに変換することは、Amazonの規約違反だけでなく、著作権侵害にあたる恐れもあります。
著作権法では、著作権で保護された作品を無断で複製、配布することは禁止されています。
Kindle書籍は通常、特定のライセンスの下で販売されており、その利用規約に従う必要があります。
たとえ商業目的でなかったとしても、著作権者の許可なく形式を変えることは違法とみなされる懸念があります。
※参考リンク
KindleをPDF化する方法
ここでは、どのような仕組みでPDF化するのかを簡単にご紹介させて頂きます。
先程ご説明させていただいた通り、Kindle書籍をPDFファイルに変換することで、Amazon規約違反や著作権法に触れてしまう可能性が高いため、本ブログではKindle書籍のPDF化を推奨しているのではありません。

気をつけましょう!
DRM解除とは?
DRM解除とは、デジタルコンテンツに施された著作権保護システムを無効にすることを指します。
電子書籍、音楽、映画などに施された制限を解除することで、他のデバイスや形式で利用が可能となります。
Kindle書籍は通常、この著作権保護システムで保護されており、簡単にコピーしたり他の形式に変換できないようにされています。
スクショからPDFにする方法
スクリーンショットからPDFファイルに変換するのは、書籍のスクリーンショットを撮影し、撮影したデータをPDFファイルに変換することで可能です。
画像をPDFに変換するのは、Smallpdf、iLovePDFなどの無料サイト、microsoft Woldなどのツールで行えます。
ただし、保存したPDFファイルをネットにアップロードしてしまったり、他人に譲渡したりすると著作権違反になるので気を付ける必要があります。
KindleをPDF化したらバレる?まとめ
ここまで、kindle書籍をPDFファイルに変換したらバレるのかをご紹介させていただきました。
最後に、記事の内容をまとめていきたいと思います。
- KindleをPDFファイルに変換したらバレる可能性が高い。
- デバイスの利用状況はトラッキングされている恐れがある。
- 一般的に、Kindle書籍は著作権保護システム(DRM)で保護されている。
- 著作権保護システム(DRM)を許可なく解除したり、変更を与えるのはAmazonの規約違反となる。
- 電子書籍で購入できるのは利用権ではなくて使用権(閲覧する権利)である。
- 個人の使用の為であったとしても、Kindle書籍をPDFファイルに変換するのは違反となる。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。