iPhoneの機種変更時、データ転送が「残り1分」の表示から進まないと、とても不安になりますよね。
この状態になったら、まずは慌てずに30分から1時間ほどそのまま待ってみるのが正解です。
表示上は止まっていても、内部ではアプリの整理など最終処理が続いているケースがほとんどです。
この記事では、なぜ転送が終わらないのか、その原因から、待っても状況が変わらない場合の具体的な対処法までを詳しく説明します。
この記事のメイントピック
- データ転送が残り1分で止まってしまう主な原因
- 1時間以上待っても進まない時の具体的な対処法
- 転送を強制的に中断して安全にやり直す手順
この記事を最後まで読めば、焦らず冷静にトラブルを解決できるようになります。
無事にデータ移行を完了させるために、ぜひ参考にしてください。
iPhoneのデータ転送が残り1分で終わらない時にまず試すべきこと

iPhoneのデータ転送画面で「残り1分」と表示されたまま進まなくなった時、まず試してほしいのは「何もしないで待つ」ことです。
実はこの「残り1分」という表示は、あくまでも目安の時間なんです。
実際には、そこからアプリの最終調整や細かなデータの整理など、見えない部分の処理が行われています。
そのため、表示上は止まっているように見えても、iPhoneの内部ではデータ転送の最終段階に入っていることが多いです。
すぐに「故障かな?」と焦って電源を切ったりせず、まずは最低でも30分から1時間ほどは、そのままそっと様子を見てあげてください。
その間に、両方のiPhoneが充電器に繋がっているか、Wi-Fiの接続が安定しているかを改めて確認しておくと良いでしょう。
データ転送が残り1分で進まなくなる主な原因
では、なぜ「残り1分」の状態で長く待つことになってしまうのでしょうか。
その原因は一つではなく、いくつかの可能性が考えられます。
主な原因はこちらです。
- Wi-Fiの接続が不安定になっている
- 転送しようとしているデータの量がとても大きい
- 新しいiPhoneの保存スペース(ストレージ)が足りない
- iOS(iPhoneのシステム)に一時的な不具合が起きている
- iPhone本体のバッテリー残量が少なくなっている
特に、Wi-Fiの電波が弱かったり、途切れたりすると、データの転送速度が急に落ちてしまい、時間がかかる原因になります。
また、写真や動画、たくさんのアプリなど、移行するデータが100GBを超えるような場合は、最後の調整に時間がかかりやすい傾向にあります。
ご自身の状況がどれに当てはまるか、一度考えてみてください。
待っても状況が変わらない場合の具体的な対処法
1時間以上待っても全く画面に変化がない場合は、何か別の対処を試してみましょう。
いくつか改善策があるので、簡単なものから順番に試してみてください。
- iPhone同士をできるだけ近づける
クイックスタートはBluetoothも利用するため、2台の距離が離れていると通信が不安定になることがあります。 - Wi-Fiルーターを再起動する
ルーターの電源を一度抜き、数分待ってから再度電源を入れると、通信環境がリフレッシュされて改善することがあります。 - 有線接続を試してみる
もしLightning – USB 3カメラアダプタと対応ケーブルがあれば、iPhone同士を有線で繋ぐことで、Wi-Fiよりも安定して高速なデータ転送ができます。
これらの方法で、止まっていた転送が再び動き出す可能性があります。
データ転送を強制的に中断してやり直す手順と注意点
いろいろ試しても状況が全く改善しない場合、最終手段としてデータ転送を一度中断し、最初からやり直す方法があります。
ただし、この方法はデータに影響が出る可能性がゼロではないため、慎重に行ってください。
手順はこちらです。
- 新しいiPhoneのサイドボタン(または音量ボタンと同時)を長押しして、電源スライダを表示させ、電源を切ります。
- もし電源が切れない(フリーズしている)場合は、強制再起動を行います。(機種により操作が異なります)
- 新しいiPhoneを再度起動すると、初期設定の「こんにちは」画面に戻ります。
- これで中断は完了です。改めて、最初からクイックスタートの手順を進めてください。
この操作で古いiPhoneのデータが消えることはありませんので、その点は安心してください。
やり直す前には、Wi-Fi環境を見直すなど、前回失敗した原因を取り除いてから始めましょう。
iPhoneのデータ転送にかかる時間の目安はデータ量で変わる
iPhoneのデータ移行にかかる時間は、転送するデータの量によって大きく変わります。
あくまで目安ですが、データ量ごとの所要時間を知っておくと、心の準備ができますよね。
転送するデータ量 | 所要時間の目安(Wi-Fi経由) |
---|---|
64GB | 約1時間 ~ 2時間 |
128GB | 約2時間 ~ 4時間 |
256GB | 約3時間 ~ 6時間以上 |
512GB以上 | 半日以上かかることも |
この時間は、お使いのWi-Fi環境の速さによっても大きく変動します。
写真や動画が多いほど、時間は長くなる傾向です。
特に「残り1分」の表示は、この目安時間とは別にかかることがある、と覚えておくと焦らずに済みますよ。
もし可能であれば、パソコンを使った有線での移行の方が、より速く安定して終わらせられる場合があります。
クイックスタートがうまくいかない時のための代替データ移行手段
何度試してもクイックスタートが終わらない…そんな時は、別の方法でデータを移行することもできるので安心してください。
iPhoneのデータを新しい機種に移す方法は、クイックスタートだけではありません。
代表的な代替手段はこちらです。
- iCloudバックアップから復元する
古いiPhoneのデータを、あらかじめAppleのクラウドサービス「iCloud」に保存(バックアップ)しておき、新しいiPhoneでそのデータを読み込む方法です。Wi-Fi環境さえあれば実行できます。 - パソコン(iTunes/Finder)を使って復元する
パソコンに古いiPhoneを繋いでバックアップを取り、次に新しいiPhoneを繋いでそのデータを復元する方法です。安定したデータ移行が期待できます。
クイックスタートがうまくいかないからといって、データ移行を諦める必要は全くありません。
これらの方法に切り替えて、再度試してみましょう。
今後のために知っておきたいデータ転送をスムーズに進めるための事前準備
実は、データ転送を始める前のちょっとした準備で、トラブルが起きるのを防げる可能性が高まります。
次に機種変更する時のために、スムーズに移行を終えるためのポイントを覚えておきましょう。
- 両方のiPhoneのOSを最新のバージョンにアップデートしておく。
- 古いiPhoneの不要な写真やアプリを削除し、データ量を減らしておく。
- 安定した、できれば高速なWi-Fi環境を用意する。
- 2台のiPhoneを十分に充電し、できれば充電ケーブルに繋いだまま作業する。
- 両方のiPhoneのBluetoothがオンになっていることを確認する。
特に、OSのバージョンが古いと、予期せぬエラーの原因になることがあります。
事前の準備をしっかりしておくことが、何時間も待つような事態を避ける一番の近道になりますよ。
iPhoneのデータ転送が終わらない時によくある質問
最後に、iPhoneのデータ転送がなかなか終わらない、という時によくある質問とその答えをまとめました。
Q. データ転送を強制終了したら、古いiPhoneのデータは消えてしまう?
A. いいえ、消えません。
データ転送は、古いiPhoneから新しいiPhoneへデータをコピーする作業です。
途中で中断しても、コピー元である古いiPhoneのデータには影響ありませんので、安心してください。
Q. データ転送中にLINEの通知などが来ても大丈夫?
A. 基本的には問題ありませんが、転送作業に集中させるのがベストです。
特に、データ転送中に他のアプリを操作したり、電話をかけたりすると、処理が中断されたり、エラーの原因になったりする可能性があります。
転送中はなるべく触らず、そっと見守ってあげましょう。
Q. Wi-Fiがない環境でデータ移行をする方法はありますか?
A. はい、あります。
パソコンをお持ちであれば、iTunes(またはFinder)を使って、有線でバックアップと復元を行うことができます。
また、クイックスタートも別売りのアダプタを使えば有線接続が可能なので、Wi-Fi環境が不安定な場合にはおすすめです。
まとめ:iPhoneのデータ転送が終わらないトラブルを冷静に対処しよう
今回は、iPhoneのデータ転送が「残り1分」で終わらない時の原因と対処法についてご紹介しました。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返りましょう。
- 「残り1分」の表示が出たら、まずは30分〜1時間ほど待ってみるのが基本です。
- 主な原因は、Wi-Fiの不安定さや転送データ量の大きさです。
- 待ってもダメな場合は、iPhoneの再起動や有線での接続を試しましょう。
- 最終手段として転送を強制終了してやり直しても、古いiPhoneのデータは消えません。
- クイックスタートがうまくいかない時は、iCloudやパソコンを使ったバックアップからの復元も可能です。
機種変更時のデータ移行は、事前準備がとても大切です。
この記事で紹介した対処法を知っておけば、万が一トラブルが起きても焦らず対応できます。
快適なiPhoneライフのために、ぜひ今回の内容を役立ててください。