iPhoneメモの一括転送|機種変更も簡単な4つの方法とできない時の対処法


iPhoneに溜まったたくさんのメモは、iCloudの設定を一度オンにするだけで、新しいiPhoneや他のApple製品へ簡単に一括転送できます。

特別なアプリのインストールや難しい操作は不要で、これが最も手軽で確実な方法です。

この記事のメイントピック

  • iCloudを使った自動での一括転送(同期)設定
  • AirDropで複数のメモを選んで直接送る方法
  • パソコンを使った確実なバックアップと移行手順

この記事を読めば、iCloud、AirDrop、パソコンなど、あなたの状況に合わせた最適な転送方法が見つかります。

転送がうまくいかない時のチェックポイントも紹介しているので、機種変更などの大切な場面でも安心です。

ぜひ最後まで読んで、あなたにぴったりの方法を見つけてください。

目次

iPhoneのメモをiCloudで一括転送する最も簡単な設定

iPhoneにたくさん溜まったメモを、新しいiPhoneや他のデバイスに一括で転送したいなら、iCloudを使うのが一番簡単で確実な方法です。

設定を一度オンにしておけば、あとは自動で全てのメモが同期(転送)されるので、難しい操作は必要ありません。

機種変更のときも、この設定さえしておけば安心ですよ。

iCloudの同期をオンにする手順

設定方法はとってもシンプルです。

こちらの手順で進めてみてください。

  1. iPhoneの「設定」アプリを開きます。
  2. 一番上にある自分の名前(Apple ID)が表示されている部分をタップします。
  3. 次に「iCloud」という項目を選んでください。
  4. 「iCloudを使用しているAPP」の中から「すべてを表示」をタップします。
  5. リストの中から「メモ」を探し、スイッチをオン(緑色)にします。

これだけで、今あるメモがiCloudにアップロードされ、同じApple IDでサインインしている他のiPhoneやiPad、Macと自動で同期されるようになります。

新しいiPhoneへの移行もラクラク

機種変更で新しいiPhoneにメモを移したい場合も、この設定がオンになっていれば大丈夫。

新しいiPhoneの初期設定で、古いiPhoneと同じApple IDでサインインするだけで、Wi-Fiに繋がっていれば自動的にメモ帳の中身がそっくりそのまま転送されます。

一つ一つ手作業で送る必要がないので、とても便利ですね。

iPhoneのメモを複数選択してAirDropで一括転送するやり方

iCloudを使わずに、近くにある自分のiPadやMac、または友達のiPhoneにメモを直接送りたいときは、AirDropが便利です。

この方法なら、送りたいメモを複数選んで、一度にまとめて転送できます。

相手のデバイスに、ワイヤレスで素早く送れるのが良いところですね。

インターネットに繋がっていなくても使えるので、覚えておくと役立ちますよ。

AirDropで複数メモを送る手順

AirDropでメモを送るには、まず送りたいメモを選ぶところから始めます。

  1. 「メモ」アプリを開き、転送したいメモが入っているフォルダを表示します。
  2. 画面の右上にある丸に三つの点「…」のアイコンをタップします。
  3. メニューから「メモを選択」を選んでください。
  4. 送りたいメモの左側にある丸をタップして、チェックを入れていきます。
  5. 送り終わったら、画面の左下にある共有アイコン(四角から矢印が上に出ているマーク)をタップします。
  6. 「AirDrop」を選び、表示された相手のアイコンをタップすれば転送完了です。

AirDropを使う前の準備

AirDropをスムーズに使うためには、いくつか準備が必要です。

送る側も受け取る側も、コントロールセンターでWi-FiとBluetoothの両方がオンになっていることを確認してください。

また、AirDropの受信設定が「連絡先のみ」または「すべての人」になっているかもチェックしておきましょう。

この設定が「受信しない」になっていると、相手に表示されないので注意が必要ですよ。

GmailやYahooメールを使ってiPhoneのメモを同期・転送する方法

実はiPhoneのメモは、iCloudだけでなく、普段使っているGmailやYahoo!メールのアカウントを使って同期することもできるんです。

この設定をしておくと、iPhoneのメモアプリ内にGmailやYahoo!メールのフォルダが作られ、そこに保存したメモは自動で各メールサービスと同期されます。

パソコンでGmailを開いてメモを確認・編集することもできるので、便利に感じる方もいるかもしれませんね。

メールアカウントでメモを同期する設定

設定は、iPhoneの設定アプリから簡単に行えます。

  1. 「設定」アプリを開き、下にスクロールして「メモ」を探してタップします。
  2. 「アカウント」という項目を選んでください。
  3. 「アカウントを追加」をタップし、一覧から「Google」や「Yahoo!」などを選択します。
  4. 画面の指示に従ってログインし、最後に「メモ」のスイッチがオンになっていることを確認して保存します。

これで、メモアプリに新しいアカウントのフォルダが追加されます。

すでにあるメモを移動させるには

注意したいのは、この設定をしても、すでに「iCloud」や「このiPhone内」に保存されているメモは自動では移動しない点です。

もし既存のメモをGmailなどに移したい場合は、手動で移動させる必要があります。

メモ一覧の右上にある「…」から「メモを選択」を選び、移動したいメモにチェックを入れます。

そして、左下の「移動」をタップし、移動先にGmailなどのアカウントを選べば完了です。

パソコンを使ってiPhoneのメモをバックアップ・一括転送する方法

iPhoneに保存されている大量のメモは、パソコンを使って一括でバックアップ(保存)することも可能です。

この方法は、メモだけでなく写真や連絡先など、iPhoneの中身を丸ごと保存する方法になります。

機種変更の際に、確実な方法でデータを新しいiPhoneに移したいときに、特に有効な手段です。

MacでもWindowsでも、どちらのパソコンでも行えます。

パソコンでバックアップする手順

お使いのパソコンによって、使うソフトが少し異なります。

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パソコンの種類使用するソフト手順
MacFinderiPhoneをケーブルでMacに接続し、Finderを開きます。サイドバーからiPhoneを選び、「一般」タブの「このMacにiPhone内のすべてのデータをバックアップ」にチェックを入れて「今すぐバックアップ」をクリックします。
WindowsiTunesiTunesをインストールし、iPhoneをケーブルで接続します。iTunesのiPhone管理画面で「このコンピュータ」にチェックを入れ、「今すぐバックアップ」をクリックします。

このバックアップから復元すれば、メモも全て新しいiPhoneに一括で転送されます。

iCloud.comでメモを直接コピーする

もう一つの方法として、パソコンのブラウザからiCloud.comにアクセスする方法もあります。

自分のApple IDでサインインすると、パソコン上でメモアプリを開くことができます。

ここから必要なメモの内容をパソコンにコピー&ペーストして、テキストファイルとして保存することも可能ですよ。

一つ一つにはなりますが、いくつかのメモをパソコンに保存したい場合には手軽な方法です。

iPhoneのメモが一括転送できない・同期されないときの確認事項

iCloudや他の方法でメモを転送しようとしても、うまくいかないことがあります。

その原因のほとんどは、設定の見落としや通信環境の問題です。

「故障かも?」と心配する前に、いくつか確認してほしい点があります。

一つずつチェックしていくことで、解決策が見つかるはずですよ。

同期できない時のチェックリスト

メモの同期や転送がうまくいかないときは、まずこちらの表を確認してみてください。

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確認事項チェックするポイント
確認事項チェックするポイント
インターネット接続iPhoneがWi-Fiやモバイルデータ通信にきちんと接続されていますか?
Apple ID新旧のiPhoneや他のデバイスで、同じApple IDでサインインしていますか?
iCloudの同期設定「設定」→「(自分の名前)」→「iCloud」で、「メモ」のスイッチはオンになっていますか?
iCloudの空き容量iCloudストレージの容量は不足していませんか?容量不足だと新しいデータは同期されません。
OSのバージョンiPhoneのiOSは最新のバージョンにアップデートされていますか?

一番見落としがちな「メモの保存場所」

これらの設定に問題がないのに同期されない場合、メモが「このiPhone内」という特殊な場所に保存されている可能性があります。

「設定」→「メモ」と進み、「”このiPhone”内アカウント」というスイッチがオンになっていないか確認してください。

もしオンの場合、ここに保存されたメモはiCloudでは同期されません。

メモアプリを開き、「このiPhone内」フォルダにあるメモを、手動でiCloudフォルダに移動させる必要があります。

【応用】iPhoneのメモをPDFとして一括で保存する方法

iPhoneの複数のメモを、まとめて一つのPDFファイルとして保存したり、他の人に送ったりできる便利な裏技があります。

この方法を使えば、メモのレイアウトや手書きのイラストなどもそのままの形で保存できます。

パソコンでの保管や、内容を崩さずに誰かと共有したいときに、とても役立つ機能ですよ。

操作は少し特殊ですが、覚えてしまうと簡単です。

複数のメモをPDF化する手順

それでは、実際にPDFとして保存する手順を紹介しますね。

  1. メモアプリで、PDFにしたいメモがまとまっているフォルダを開きます。
  2. 右上の「…」アイコンから「メモを選択」をタップします。
  3. PDFに含めたいメモをすべてタップして、チェックを入れてください。
  4. 画面右下の、また別の「…」アイコンをタップし、メニューから「プリント」を選びます。
  5. 印刷のプレビュー画面が表示されたら、焦らずにプレビューされているメモの画像を2本の指でグッと広げます(ピンチアウト)。
  6. すると、画面全体にPDFのプレビューが表示されます。
  7. 右上の共有アイコンをタップすれば、そのPDFを「ファイルに保存」したり、AirDropで送ったりできますよ。

実際に紙に印刷するわけではないので、プリンターは必要ありません。

iPhoneメモの一括転送、要点の振り返り

この記事では、iPhoneのメモを一括で転送する様々な方法を紹介しました。

最後に、重要なポイントをまとめておきます。

新しいiPhoneへの機種変更など、全てのメモを自動で移行したいならiCloudでの同期が最も簡単です。

設定をオンにしておけば、あとは何もしなくても転送が完了します。

近くのデバイスに複数のメモをすぐに共有したい場合は、AirDropが便利です。

また、パソコンを使ってiPhone全体のバックアップを取る方法は、最も確実なデータ移行手段と言えるでしょう。

もし「同期できない」というトラブルに遭遇したら、iCloudの空き容量やメモの保存場所を確認してみてください。

応用として、複数のメモをPDFとして一括保存する方法も、データの保管や共有に役立ちます。

あなたの目的に合った方法を選んで、大切なメモデータを上手に管理してくださいね。

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この記事を書いた人

iPhone・Android・iPad・Mac・Windowsのすべての主要端末を自分で保有し、それぞれの違いや使いこなし方を実際に検証しながら記事を執筆しています。

「困ったけど、調べても専門用語ばかりでよくわからない」——そんなときにこそ頼れる場所を目指して、実際に試した内容に基づいた正確で再現性のある情報をわかりやすく発信しています。

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