iPhoneの「スクリーンタイム」という標準機能を使えば、SafariのWebサイト閲覧に年齢制限をかけることはとても簡単です。
お子さんが安全にインターネットを利用できるよう、不適切なサイトへのアクセスを未然に防ぐことができます。
また、ただ制限するだけでなく、特定のサイトだけを見せるような柔軟な設定も可能です。
この記事のメイントピック
- iPhoneのSafariに年齢制限を設定する具体的な手順
- 設定したSafariの年齢制限を解除する全手順
- Safariの年齢制限がうまく機能しないときの原因と対処法
この記事を最後まで読むことで、Safariの年齢制限に関する設定方法から解除、さらには「パスコードを忘れた」「うまく機能しない」といったトラブルの解決策まで、すべてを理解できます。
ぜひ読み進めて、お子さんのための安全なネット環境を整えてあげてください。
iPhoneのSafariに年齢制限を設定する具体的な手順
iPhoneの「スクリーンタイム」機能を使えば、Safariで不適切なサイトを簡単に見られないように設定できますよ。
この設定をしておくと、お子さんがアダルトサイトなどの有害な情報にアクセスするのを防げるので安心です。
設定は「設定」アプリからいくつかのステップで完了するので、決して難しくはありません。
具体的な手順はこちらです。
年齢制限を設定する4つのステップ
- まず、iPhoneのホーム画面から「設定」アプリを開きます。
- 次に「スクリーンタイム」という項目をタップし、「コンテンツとプライバシーの制限」を選んでスイッチをオン(緑色)にしてください。
- 続いて「コンテンツ制限」をタップし、その中の「Webコンテンツ」という項目に進みます。
- 最後に「成人向けWebサイトを制限」にチェックを入れれば設定完了です。
これだけで、iPhoneが不適切と判断したWebサイトへのアクセスが自動的にブロックされるようになります。
たったこれだけの手順で、お子さんが安全にインターネットを使える環境が作れるのは嬉しいポイントですね。
特定のWebサイトだけアクセスを許可する設定方法
調べ学習などで決まったサイトだけを見せたい時には、「許可されたWebサイト」機能がとっても便利なんです。
この設定は「ホワイトリスト方式」とも呼ばれていて、許可したサイト以外には一切アクセスできなくする強力な機能です。
お子さんが関係のないサイトへ移動してしまう心配がないので、安心してiPhoneを渡せますね。
設定方法も簡単なので、ぜひ試してみてください。
特定サイトのみを許可する設定手順
- まず、先ほどと同じように「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツ制限」→「Webコンテンツ」の画面まで進みます。
- 次に、選択肢の中から「許可されたWebサイト」をタップしてください。
- 画面の下の方に「Webサイトを追加」という青い文字があるので、これをタップします。
- 「タイトル(サイトの名前)」と「URL(サイトのアドレス)」を入力する画面になるので、お子さんに見せたいサイトの情報を入力しましょう。
この手順を繰り返せば、複数のサイトを許可リストに追加できます。
学習サイトや、お気に入りの公式サイトだけを登録しておけば、iPhoneを安全な学習ツールとして活用できますよ。
指定したWebサイトへのアクセスをブロックするやり方
不適切と判断されるサイト以外にも、個別に「このサイトは見せたくないな」と思うものがあるかもしれません。
そんな時は、特定のWebサイトだけを狙ってブロックする設定が役立ちます。
例えば、夢中になりがちな動画サイトやSNSなどを指定して、アクセスできなくすることが可能です。
「成人向けWebサイトを制限」の設定と組み合わせることで、よりきめ細やかな制限ができますよ。
特定サイトをブロックする設定手順
- 「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツ制限」→「Webコンテンツ」の画面を開きます。
- 「成人向けWebサイトを制限」にチェックが入っていることを確認してください。
- その少し下に「常に許可しない」という項目があり、「Webサイトを追加」という文字がありますので、そこをタップします。
- ブロックしたいサイトのURL(アドレス)を入力して「完了」を押せば設定は終わりです。
ブロックしたいサイトが複数ある場合は、同じ手順で一つずつ追加していきましょう。
この方法で、ご家庭のルールに合わせた柔軟なカスタマイズができますね。
設定したSafariの年齢制限を解除する全手順
お子さんの成長に合わせて制限を緩めたり、一時的に設定を外したりしたい時もありますよね。
Safariの年齢制限の解除は、設定した時と同じ「スクリーンタイム」の画面から簡単に行えます。
解除するには、設定時に決めた「スクリーンタイム・パスコード」が必要になるので準備しておきましょう。
パスコードさえ覚えていれば、手順はとてもシンプルです。
Safariの年齢制限を解除する3つのステップ
- 「設定」アプリから「スクリーンタイム」に進み、「コンテンツとプライバシーの制限」をタップします。
- 次に「コンテンツ制限」を選び、「Webコンテンツ」の項目をタップしてください。
- ここでスクリーンタイム・パスコードの入力が求められるので、入力します。
- 最後に「制限なし」にチェックを入れれば、Safariの年齢制限はすべて解除されます。
また、「コンテンツとプライバシーの制限」の画面にある一番上のスイッチをオフにすることでも、すべての制限を一括で解除することが可能です。
状況に応じて使い分けてみてください。
Safariの年齢制限がうまく機能しないときの原因と対処法
設定したはずの年齢制限がうまく機能しないと、少し焦ってしまいますよね。
でも大丈夫、そんな時は設定の見直しやiPhoneの再起動で解決することがほとんどです。
システムのちょっとした不具合や、設定がうまく反映されていないことが原因かもしれません。
慌てずに、これから紹介する対処法を一つずつ試してみてください。
まず試したい基本的な対処法
最初に試してほしい、簡単ですぐにできる対処法がこちらです。
- iPhoneの電源を一度完全にオフにしてから、もう一度入れ直す(再起動)。
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から、iOSが最新の状態か確認し、古ければアップデートする。
多くの場合、これだけで問題が解決することがあります。
考えられる原因とそれぞれの対処法
基本的な対処法で解決しない場合は、こちらの原因が考えられます。
| 原因 | 対処法 |
|---|---|
| 設定がうまく反映されていない | スクリーンタイム機能を一度オフにしてから、もう一度最初から設定し直してみましょう。 |
| 特定のアプリ内ブラウザの使用 | アプリ(例:LINE)の中からWebサイトを見ている場合、Safariの制限が効きません。そのアプリ自体の利用を制限する設定が必要です。 |
| 「常に許可」にサイトが登録されている | 「Webコンテンツ」設定画面の「常に許可」リストに意図しないサイトが登録されていないか確認し、あれば削除します。 |
これらの対処法を試しても改善しない場合は、Appleのサポートに相談するのも一つの手ですよ。
スクリーンタイムのパスコードを忘れた場合の解決策
「スクリーンタイムのパスコードを忘れてしまった!」そんな時でも、今はもうiPhoneを初期化する必要はありません。
Apple IDを使えば、パスコードをリセットして再設定できるようになったので安心してください。
以前はこの方法がなかったので、とても便利になりました。
Apple IDとパスワードさえ覚えていれば、誰でも簡単に復旧できます。
パスコードをリセットする手順
- 「設定」から「スクリーンタイム」を開き、「スクリーンタイム・パスコードを変更」をタップします。
- もう一度「スクリーンタイム・パスコードを変更」という青い文字が出てくるので、それを選択してください。
- パスコードの入力画面の下に表示される「パスコードをお忘れですか?」をタップします。
- スクリーンタイム・パスコードの設定に使ったApple IDと、そのパスワードを入力する画面が表示されます。
- 認証が成功すると、新しいパスコードを設定する画面に切り替わるので、新しい4桁の数字を決めて入力すれば完了です。
この機能を使うには、最初にパスコードを設定する際にApple IDを登録しておく必要があります。
万が一のために、設定しておくことをおすすめします。
Safariのプライベートブラウズ機能を無効化して制限を強化する
Safariには、閲覧した履歴が残らない「プライベートブラウズ」という機能があります。
せっかく年齢制限をかけても、この機能を使われるとどんなサイトを見たのか分からなくなってしまうので心配ですよね。
でもご安心ください、実は年齢制限を設定すると、このプライベートブラウズ機能も自動的に使えなくなります。
特別な追加設定は必要ないので、とても便利です。
プライベートブラウズと年齢制限の関係
「スクリーンタイム」でWebコンテンツに何らかの制限をかけると、Safariの仕様が変わります。
具体的には、「成人向けWebサイトを制限」や「許可されたWebサイト」を設定した時点で、プライベートブラウズ機能が無効化される仕組みです。
実際にSafariを開いてみると、普段は画面下にある「プライベート」というタブ切り替えボタン自体が表示されなくなっているのが分かります。
そのため、お子さんがこっそり履歴の残らない方法でサイトを見る、ということができなくなるので安心ですね。
年齢制限の設定が、プライベートブラウズ対策も兼ねていると覚えておくと良いでしょう。
子どもが勝手に設定を変更できないようにする対策
せっかく設定した年齢制限も、お子さんが自分で解除してしまったら意味がありませんよね。
そうならないための最も重要な対策は、スクリーンタイム・パスコードをお子さんに知られないように管理することです。
パスコードさえ分からなければ、お子さんが自分で設定画面を開いて制限を解除することは絶対にできません。
パスコードの管理こそが、この設定を維持するための最大のカギとなります。
推測されにくいパスコードの作り方
パスコードは、お子さんに推測されにくいものにすることが大切です。
- お子さんの誕生日や家の電話番号の下4桁などは避けましょう。
- 「1234」や「7777」のような、単純で分かりやすい数字の並びもNGです。
- 親だけが知っている昔の記念日など、お子さんには分からない数字の組み合わせがおすすめです。
パスコードを安全に管理するコツ
決めたパスコードは、安全に管理する必要があります。
紙に書いて机の上などに置いておくと、見つかってしまう可能性があります。
忘れないように、パスワード管理アプリを使ったり、親だけが見る手帳にメモしたりするのが良い方法です。
もし万が一お子さんに知られてしまったかな?と思ったら、すぐに新しいパスコードに変更してくださいね。
YouTubeアプリなど特定のアプリの利用時間を制限する方法
「Webサイトも気になるけど、YouTubeアプリの使いすぎも防ぎたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
スクリーンタイムの「App使用時間の制限」という機能を使えば、アプリごとに利用時間を設定できます。
YouTubeはもちろん、ゲームやSNSなど、特定のアプリの利用を「1日1時間まで」のように具体的に制限することが可能です。
この機能で、Webサイトとアプリの両面から、お子さんのスマホ利用をバランス良く管理できますよ。
アプリの利用時間を制限する設定手順
- 「設定」アプリから「スクリーンタイム」を開き、「App使用時間の制限」をタップします。
- 「制限を追加」という青い文字を選択してください。
- アプリのカテゴリ一覧が表示されます。YouTubeの場合は「エンターテイメント」のカテゴリごと制限するか、カテゴリ名の右にある矢印をタップして個別に「YouTube」だけを選ぶことも可能です。
- 制限したいアプリにチェックを入れたら、右上の「次へ」をタップします。
- 時間を設定する画面になるので、「1時間」「30分」など、1日に許可する利用時間を決めて、右上の「追加」を押せば完了です。
「使用制限終了時にブロック」をオンにしておけば、時間を超えたらアプリが使えなくなるのでおすすめですよ。
iPhoneのSafari年齢制限まとめ
この記事では、iPhoneのSafariに年齢制限を設定する具体的な手順から、解除する方法、そして起こりがちなトラブルの対処法まで詳しくお伝えしました。
重要なポイントは、「スクリーンタイム」機能を使いこなすことです。
「コンテンツとプライバシーの制限」からWebコンテンツの項目を選べば、成人向けサイトを一括でブロックしたり、特定のサイトのみを許可するホワイトリスト方式の設定ができます。
もし設定したパスコードを忘れてしまっても、Apple IDを使えばリセットできるので、慌てる必要はありません。
また、制限がうまく機能しないと感じた時は、iPhoneの再起動やiOSのアップデート、設定の見直しを試してみてください。
これらの方法を理解しておけば、お子さんの成長や利用状況に合わせて、Safariの利用環境をいつでも最適に管理できますよ。