iPhoneで録音したボイスメモのデータ容量は、特別なアプリがなくても簡単に圧縮して小さくできます。
長時間の会議やインタビューを録音したら、ファイルサイズが大きくなりすぎてLINEやメールで送れなくなってしまうことがありますよね。
音質をあまり落とさずに、手軽にデータ容量を軽くする方法を知りたい方も多いでしょう。
この記事のメイントピックはこちらです。
- iPhoneだけで完結するボイスメモの圧縮手順
- パソコンや便利なアプリを使ったファイルサイズの縮小方法
- 圧縮したデータをLINEやメールでスムーズに送るやり方
この記事を読めば、ボイスメモのデータ容量に関する悩みがなくなり、あなたに最適な方法でファイルサイズを軽くして、すぐに誰とでも共有できるようになります。
やり方はとてもシンプルなので、ぜひ最後まで読んで試してみてください。
iPhoneのボイスメモを圧縮する方法とは?具体的な手順を解説
iPhoneの標準機能だけでも、ボイスメモを簡単に圧縮できますよ。
特別なアプリを入れなくても、「ファイル」アプリを使えば、録音データをzipファイルという形式にまとめることで、データ容量を小さくすることが可能です。
操作はとっても簡単なので、ぜひ試してみてくださいね。
具体的な手順はこちらです
- まず、ボイスメモのアプリを開いて、圧縮したい録音データを選びます。
- 左下の「…」から共有メニューを出し、「ファイルに保存」をタップしてください。
- 保存する場所を聞かれるので、「このiPhone内」など分かりやすい場所を選んで保存します。
- 次に、iPhoneにもともと入っている「ファイル」アプリを開きます。
- 先ほど保存したボイスメモのデータを見つけて、そのファイルを指で長押しします。
- メニューが出てくるので、その中から「圧縮」を選んでタップしましょう。
これだけで、同じ名前のzipファイルが新しく作られます。
このzipファイルが、元のデータより容量が小さくなった圧縮済みのファイルです。
MacやWindowsでボイスメモを圧縮する手順
パソコンが手元にあるなら、MacやWindowsを使ってボイスメモを圧縮することもできます。
パソコンにデータを送る少しの手間はありますが、複数の録音データをまとめて一気に処理したい時などには、とても効率的で便利ですよ。
Macでの圧縮手順
Macの場合は、特別なソフトなしで圧縮ができます。
- まず、iPhoneからMacにボイスメモのデータを送ります。AirDropを使うとワイヤレスで簡単に送れるのでおすすめです。
- Macに送られたボイスメモのファイルを選びます。複数のファイルを同時に選んでも大丈夫です。
- 選んだファイルの上で右クリック(またはcontrolキーを押しながらクリック)します。
- 表示されたメニューから「圧縮」という項目を選ぶと、すぐにzipファイルが作成されます。
Windowsでの圧縮手順
Windowsでも、標準の機能で簡単に圧縮できます。
- iCloud DriveやUSBケーブルなどを使って、iPhoneからWindowsパソコンにボイスメモのデータを移します。
- 圧縮したいファイルを選んで右クリックします。
- メニューの中から「送る」にカーソルを合わせると、さらにメニューが出てきます。
- その中にある「圧縮(zip形式)フォルダー」をクリックすれば完了です。
ボイスメモの圧縮におすすめのアプリとオンラインツール
もっと手軽に圧縮したい、またはファイル形式も一緒に変えたい、という場合には専用のアプリやオンラインツールを使うのがおすすめです。
アプリならiPhone上での操作が直感的で分かりやすく、オンラインツールなら何もインストールせずにブラウザ上ですぐに試せるのが嬉しいポイントですね。
目的に合わせて便利なものを選んでみてください。
おすすめのアプリ
iPhoneで使えるアプリの中には、ボイスメモの圧縮や形式変換に特化したものがたくさんあります。
例えば「Compressor & Converter」のようなアプリは、どれくらいデータを圧縮するか(圧縮率)を選べたり、MP3など他のファイル形式に変えたりする機能があります。
操作もシンプルで、初心者の方でも迷わず使えるものが多いですよ。
おすすめのオンラインツール
アプリをインストールするのが少し面倒、と感じる方にはオンラインツールがぴったりです。
「Online Audio Converter」などのウェブサイトに、スマホやパソコンのブラウザからアクセスします。
サイト上で圧縮したいボイスメモのファイルをアップロードし、品質やファイル形式を選んで変換ボタンを押すだけ。
手軽に利用できるのが最大の魅力です。
圧縮したボイスメモをLINEやメールで送る方法
圧縮してファイルサイズを小さくしたボイスメモは、LINEやメールでとても送りやすくなります。
データ容量が軽くなっているので、これまで容量が大きすぎて送れなかった長い録音でも、エラーを気にせずスムーズに共有できますよ。
iPhoneの「ファイル」アプリから、簡単に送信可能です。
具体的な送信手順はこちらです
- iPhoneのホーム画面から「ファイル」アプリを開きます。
- 前のステップで作成した、圧縮済みのボイスメモのzipファイルを見つけます。
- そのzipファイルを一度タップして選択するか、長押しします。
- 画面の左下にある共有アイコン(四角から矢印が上に出ているマーク)をタップしてください。
- 共有メニューが表示されるので、LINEやメールなど、送りたいアプリのアイコンを選びます。
- あとはいつも通り、宛先を選んで送信すれば操作は完了です。
このひと手間を加えるだけで、データのやり取りがとてもスムーズになりますね。
ボイスメモのファイル形式をM4AからMP3に変換するメリット
iPhoneのボイスメモを標準の「M4A」という形式から、より一般的な「MP3」に変換すると、再生できる機器がぐっと増えるという大きなメリットがあります。
iPhoneで録音したボイスメモは、通常「M4A」というファイル形式で保存されます。
これはAppleの製品では問題なく再生できるのですが、WindowsのパソコンやAndroidのスマホなど、他の環境では再生できないことがあるんです。
MP3に変換するメリット
- 汎用性が高まる
MP3は、ほとんどすべての音楽プレイヤーやOSで標準的にサポートされています。データを誰かに送ったときに「ファイルが開けない、聴けない」と言われてしまうトラブルを大幅に減らせます。 - データ容量が軽くなることも
音質の設定にもよりますが、一般的にM4AよりもMP3の方がファイルサイズが少し小さくなる傾向にあります。
データを自分だけで使うならM4Aのままでも問題ありませんが、誰かと共有する可能性があるなら、MP3に変換しておくのが親切でおすすめですよ。
録音の音質設定を変更してファイルサイズを小さくする事前の対策
実は、ボイスメモを圧縮する作業をしなくても、これから録音するデータのファイルサイズをあらかじめ小さくしておく、というとても効果的な方法があります。
それは、録音する時の音質設定を事前に変更しておくことです。
iPhoneのボイスメモは音質を選べるようになっていて、設定を変えるだけでデータ容量をかなり節約できますよ。
音質設定の変更手順
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 画面を少し下にスクロールして「ボイスメモ」という項目を探し、タップします。
- 次に「オーディオの品質」という項目を選んでください。
- 「非可逆圧縮」と「ロスレス圧縮」の2つの選択肢が表示されます。
どちらの音質を選ぶ?
- 非可逆圧縮
こちらを選ぶと、ファイルサイズが小さくなります。会議の議事録や、ちょっとしたアイデアのメモなど、音質にそこまでこだわらない用途に最適です。 - ロスレス圧縮
こちらは音質が良い代わりに、ファイルサイズは大きくなります。音楽の演奏を録音したり、大切なインタビューを記録したりと、音質を最優先したいときはこちらを選びましょう。
特にこだわりがなければ「非可逆圧縮」に設定しておくと、今後の録音データが自動的に小さいサイズで保存されるので、とても楽になりますね。
ボイスメモを圧縮する際の音質劣化と注意点
ボイスメモを圧縮すると、データ容量が小さくなるというメリットがありますが、その代わりに少しだけ音質が下がってしまう可能性があることを知っておきましょう。
これは、圧縮という技術が、音声データの一部を間引くことでファイルサイズを小さくしているためです。
特に心配しすぎる必要はありませんが、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
注意したいポイントはこちらです
- 大事な録音は元のデータを残しておく
圧縮作業をするときは、元のデータに上書きするのではなく、必ずコピーした別のファイルで作業しましょう。万が一、圧縮後の音質が気に入らなくても、元の高音質なデータが残っていれば安心です。 - 圧縮しすぎないようにする
アプリなどで圧縮率を調整できる場合、あまり高く設定しすぎると、音がこもったり、ノイズが聞こえたりすることがあります。 - 目的に合わせて判断する
友人との会話のメモ程度であれば、多少音質が変わっても問題ないかもしれません。でも、大切な講演会や音楽の録音などは、慎重に圧縮するか、元のデータのまま保存するのがベストです。
容量を節約することと、音質を保つことのバランスを考えて、作業するように心がけてくださいね。
iPhoneのボイスメモが圧縮できないときの原因と対処法
いざボイスメモを圧縮しようとしても、なぜかうまくいかないことがあります。
そんなときは、iPhone本体の空き容量が足りなかったり、一時的なシステムの不具合だったりすることがほとんどです。
慌てずに、いくつかの原因と対処法を試してみてください。
原因1:iPhoneのストレージ空き容量が足りない
圧縮作業には、ファイルを作成するための作業スペースが必要です。iPhoneの容量がパンパンだと、この作業ができなくなってしまいます。
- 対処法
「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」と進み、空き容量を確認してみましょう。もし容量が少なければ、不要になった写真や動画、使っていないアプリなどを削除して、スペースを確保してから再度試してみてください。
原因2:ソフトウェアの一時的な不具合
特に理由はないけれど、なんとなくシステムの動きがおかしい、ということもあります。
- 対処法
一番簡単で効果的なのが、iPhoneの再起動です。一度電源を完全にオフにしてから、もう一度電源を入れ直すだけで、多くの簡単な不具合はリセットされて直ることがあります。
原因3:iOSのバージョンが古い
お使いのiPhoneのOS(iOS)が古いバージョンだと、ファイルアプリの機能がうまく働かない可能性があります。
- 対処法
「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」で、iOSが最新の状態になっているか確認しましょう。もしアップデートがあれば、適用することで問題が解決する場合があります。
これらの方法を試しても解決しない場合は、使っている圧縮アプリを変えてみるのも一つの手ですよ。
まとめ:iPhoneボイスメモの圧縮方法を理解してスムーズに共有しよう
この記事では、iPhoneのボイスメモの容量が大きくて困ったときに、ファイルサイズを圧縮して軽くする方法を色々な角度からお伝えしました。
要点を振り返ってみましょう。
- iPhone単体なら「ファイル」アプリで簡単にzip圧縮ができる
- MacやWindowsのパソコンを使えば、複数のデータも効率的に処理可能
- 専用アプリやオンラインツールを使えば、ファイル形式の変換(M4AからMP3へ)も手軽にできる
- 事前に録音の音質設定を「非可逆圧縮」にしておけば、データ容量を節約できる
- 圧縮したデータはLINEやメールでスムーズに送れるようになる
- 万が一圧縮できない場合は、iPhoneの空き容量不足や再起動で解決することが多い
大切な録音データを誰かと共有したいのに、容量が大きすぎて送れないという問題は、これらの方法で解決できます。
あなたにとって一番やりやすい方法を見つけて、これからはボイスメモをもっと便利に活用してくださいね。